肩こりや頭痛、腰痛、関節痛。
誰しもが経験するこうした身体の痛みは、非常に辛く、苦しいものです。
これらの痛みの数々は、私たちにさまざまなメッセージを伝えています。
こうした身体の痛みと向き合い、日々を幸せに過ごす術を教えてくれるのが、インド古来の叡智であるヨーガやアーユルヴェーダ。
自分自身の生活を見つめ直す機会として、これらの叡智に触れ、痛みから幸せに生きる術を学んでみるのも良いかもしれません。
毎日の暮らしの中で、呼吸を止めている瞬間がありませんか?
感情を抑えていませんか?
不安や緊張で、筋肉を強張らせていませんか?
身体に合わない食事をしていませんか?
心をむしばむまで身体の痛みを無視し続ければ、日々の困難はより大きなものとなります。
身体に生じる痛みはさまざまですが、アーユルヴェーダにおいて、痛みの原因は主にヴァータの乱れにあるといわれます。
また、アーマ(未消化物の毒素)が身体の弱い部分に蓄積することでも、痛みが生じるといわれます。
寒く風が強くなる冬の季節は、特にヴァータが乱れる時です。
ヴァータの乱れやアーマの蓄積によって生じる痛みを和らげるためには、
・身体をリラックスさせる
・アーマを取り除くための断食
・ゆったりとしたヨーガ
・オイルマッサージ
・温かく潤いのある食事
・不安や緊張を和らげる瞑想
・規則正しい生活
など、さまざまにあります。
中でも効果的なのは、ヨーガのシャヴァ・アーサナです。
屍のポーズとして知られるこのアーサナは、リラックスのポーズの一つに数えられますが、ヨーガの中で最も難しいアーサナとして教えられました。
シャヴァ・アーサナでは、身体だけでなく、心も完全に休ませなければなりません。
働くことが主たる目的である心を休ませることは、決して容易いことではなく、それは高度な精神集中でもあります。
シャヴァ・アーサナを実践する際は、仰向けになり、両腕と両足を伸ばし、手の平は上向きに、両足は均等に大きく広げます。
目を閉じ、足の指先から頭のてっぺんまで身体の隅々に意識を巡らし、各部位から丁寧に力を抜いていきます。
頭の中で思考が落ち着かないようであれば、美しい自然や静寂な情景を思い描いたり、鼻腔を通る呼吸に集中したり、簡単なマントラを繰り返し唱えたりするのも良いでしょう。
一日の終わり、または休息を取る時、たとえ5分でも、意識的に自分自身の身体と心を休めてみてください。
ヴァータが乱れると、思考が落ち着かず、リラックスすることが特に難しくなります。
心身が痛みに支配されてしまわないうちに、自分自身の生活を見つめ直してみるのも良いかもしれません。
その変化は、より大きな幸せへと私たちを導いてくれるはずです。
【コラム筆者】
シャンティ・ルーパ ひるま
【シーズインディア/絵葉書(菩提樹の葉)プロジェクト】
ひるまさんは、南インド・ケララ州において、最下層民とされる人々、貧しい人々、ハンディキャップを持つ人々等の自立を目指すと共に、平和活動、国内・国際交流の場を提供しているNGOの活動に協力されています。
「シーズインディア/絵葉書(菩提樹の葉)プロジェクト」はこちらから。
https://www.ayurvedalife.jp/about_seeds_india.aspx
(Shanti Rupa/シャンティ・ルーパ)
http://www.shanti-rupa.com/
(スピリチュアルインド雑貨SitaRama)
http://sitarama.jp/
(絵葉書(菩提樹の葉)プロジェクト|シーズインディア支援事業)
https://sitarama.jp/?mode=cate&cbid=2208917&csid=0&sort=n