陽射しの暖かさを全身で感じる季節がやってきましたね。
木々を見上げると、そこには新しい芽吹きの季節があります。
皆さまの町、桜のつぼみは膨らんできましたか?
私の暮らす町は、2月の大雪の影響で桜のつぼみはまだキュッと小さなままですが、ポカポカ陽気がしばらく続けば、ゆるゆると花たちが目を覚ましてくれるような気がしています。
さて、久しぶりのコラム投稿は解毒(デトックス)についてお話しさせていただきます。
この「アーユルヴェーダライフ」のウェブをご覧になっている皆さまは、健康であることに関心を持ち、自然であることを実践されていることと存じます。
身体の健康を考えた時、私自身が一番重要視しているのが「不要なものを出す」という「解毒」です。
病の治療に関しても、西洋医学的な抑える治療ではなく、アーユルヴェーダの考えにある排泄する治療はとても大事なことだと常に感じています。
それを、誰もが日常で簡単に実践できるのが理想で、その理想は「食」で叶えることができます。
食材の選び方、摂り方に少し意識を向けるだけで簡単にできてしまうことですから、ぜひ皆さまも心に留めおいていただきたいなぁ・・・と思います。
【解毒の力を発揮してくれる身近な野菜、果物】
・ニンジン
リンパの解毒をしてくれる野菜なので毎日ジュースにして飲んだり、すりおろしてドレッシングに使ったり、刻んでサラダにしたりしてください。
ファスティングなど胃に負担をかけたくない時は、ミキサーではなくジューサーで絞って飲むことをお勧めします。
・タマネギ
生食は効果的なのですが、ガスを発生しやすくなりますので自然塩やレモン、スパイスと組み合わせましょう。
・キャベツ
蒸す調理。
電子レンジは使わず、お鍋に適当な大きさに切った素材を入れ自然塩をふりかけて、きっちりと蓋をして水蒸気だけで蒸す方法がお勧め、甘味が増します。
・ニンニク
毎日欠かさず摂りたい食材NO.1です。
消化器官に残留する毒素を取り除くための解毒酵素を生産するよう肝臓に働きかけてくれます。
・ニラ、ネギ
こちらも毎日なんらかの形で取り入れたいキレート効果の高い野菜です。
・レモン、その他の柑橘(かんきつ)類
柑橘類は体から毒素を流し出すのを手伝ってくれます。
消化管の酵素過程を活性化し、肝臓の解毒作用も強化してくれます。
解毒作用を高めるには、毎日の朝食でカップ一杯の白湯にレモンを絞りいれたものを飲む。
ビタミンCは、毒素を消化しやすい物質に変換するという働きを持っていますから、こちらも毎日続けることが大切ですね。
・ハチミツ
毎日一匙のハチミツ(非加熱・無農薬養蜂のもの)を食べる。
加熱調理しないこと、熱い飲み物に入れないこと。
免疫力向上につながります。
【解毒のための食材の選び方】
解毒をしたいのですから、毒は入れないようにしなければいけません。
それには無農薬であること、さらには無肥料であることも大事です。
自然栽培された野菜が本来望ましいですね。
レモンやかんきつ類は必ず国産を買い求めること、ノーワックス、無農薬や自然栽培が最良ですが、手に入らない場合はしっかりこすり洗いして、丸ごと熱湯にサッと通します。
私は調理の塩は岩塩か海塩を使っていますが、「塩麹」や「塩レモン」も自家製して使っています。
塩レモンは、無農薬のレモンを梅干しと同じ要領で塩漬けし、何年でも保存できるものです。
細かく刻んでお肉にまぶして一晩おけば、ふっくらと柔らかくなりますし風味も良くなります。
塩の代わりに使うので、塩レモンを使う時はこれ以外に塩を加えることはありません。
レモンは皮の薄いものより、皮の厚いものが塩レモン向きで風味良く出来上がります。
「食」は誰にとっても欠かすことのできないものなので、とても大切であり、そして日々のことなので、とてもシンプルです。
何と何をどのように組み合わせたら良いのか、何をどのように調理したら良いのか、おそらくこれらは時代がどれだけ変化しようと変わることのない、おばあちゃんの知恵袋のようなものかもしれません。
しかし知恵は昔と変わることがなくても、時代は流れ食生活も環境も大きく変化している現代では、私たちはより一層「食」を重んじなければいけませんね。
サヴァサナ SARA
(群馬県伊勢崎市のアーユルヴェーダ・サロン Cava sana「サヴァサナ」/facebook)
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