予防医学、代替医療、生活の中の食事法(医食同源)・健康法(ヨガ・オイルマッサージ・瞑想など)で注目されるインド・スリランカ伝統医学アーユルヴェーダの情報サイト
代表的なスパイス一覧(香辛料)
代表的なスパイス一覧(香辛料)

代表的なスパイス一覧(香辛料)

身体への栄養補給という面だけでなく、日々の生活において体調のバランスを崩さないよう「食事療法」にて健康を維持していくことの大切さをアーユルヴェーダでは説いています。

アーユルヴェーダの本場・インドでは日々の料理で多くのスパイスが使われますが、これらは個々のスパイスにおける整腸作用や消化作用等はもちろん、使われるスパイスの種類と組み合わせによって健康への有用性も期待され、まさにインドの医食同源といえます。

ここではこうしたアーユルヴェーディックなインド料理によく使われるスパイスの一部をご紹介します。

ターメリック(Turmeric)

ターメリック(Turmeric)

 

別名:ウコン、ハルディ(Haldi)。

説明:カレーの着色スパイスとしてよく使われます。

健康食品としても注目され、ウコンを含む健康食品も多く販売されています。

消化作用や新陳代謝の活性をよくする働きがあるともいわれ、体質改善や皮膚病にも用いられます。

カルダモン(Cardamon)

カルダモン(Cardamon)

 

別名:ショウズク、エライチ(Elaichi)。

説明:チャイの香りづけによく使われますが、料理や飲み物にあまり香りを立てると薬臭くなります。

疲労回復や整腸作用があり、冷性で身体を冷やすはたらきもあります。

油分を除く効果もあり、食事の後の口直しにも適しています。

シナモン(Cinnamon)

シナモン(Cinnamon)

 

別名:ニッキ、桂皮、ダルチニ(Darcini)。

説明:世界最古のスパイスの1つといわれています。

40度前後でもっとも香りが高くなり、砂糖とも相性が良く甘味を引きたたせるのでお菓子作りに使われます。

樹皮からとれる精油には殺菌効果・活性作用があり、化粧品にも使用されます。

クローブ(Clove)

クローブ(Clove)

 

別名:丁子、丁香。

説明:熱帯多雨原産の常緑樹フトモモ科の花のつぼみを乾燥させたもの。

胃腸のはたらきを高める作用もあり、生薬・芳香健胃剤として用いられます。

殺菌・消毒効果、また口臭を消す効果もあります。

ショウガ(Ginger)

ショウガ(Ginger)

 

別名:生姜、ジンジャー、アドロック(Adrock)。

説明:香辛料としてだけではなく食材としても食べられています。

生薬としても用いられ、発散、健胃、保温、解熱、消炎、鎮吐など多くの薬効があるとされ、日本でも、生姜は身体を温めて、免疫力を高めるため、風邪の療法によく用いられています。

タマネギ(Onion)

タマネギ(Onion)

 

別名:オニオン、ピアジ(Piaji)。

説明:タマネギは多くの料理で使われますが、主に鱗葉を食用とし、強い辛味・香味がありますが、辛味は加熱するとなくなり甘みが出るのが特徴的です。

消化促進作用があり、便通もよくし、コレステロールも抑えてくれます。

ニンニク(Garlic)

ニンニク(Garlic)

 

別名:ガーリック。

説明:世界各国の料理で用いられ、香味野菜の代名詞的存在であり、料理に食欲をそそる香味を与えてくれます。

糖質の分解を促すアリシンも含み、疲労回復や体力増強に効果があり、滋養強壮の効果もあるといわれています。

レッドペッパー(Red Pepper)

レッドペッパー(Red Pepper)

 

別名:赤とうがらし、チリ(Chili)。

説明:胡椒などの他の香辛料と同様、料理に辛みをつけるために使われるほか、健胃薬、凍瘡・凍傷の治療、育毛など薬としても利用されています。

成分として含まれているカプサイシンは血行を促進し、身体を温める作用もあります。

コリアンダー(Coriander)

コリアンダー(Coriander)

 

別名:香菜(シャンツァイ)、パクチー、ダニヤ(Dhaniya)。

説明:別名「カメムシソウ」の名もあるとおり、独特の風味があるため、人によって好き嫌いが大きく分かれます。

葉にはカロチンやビタミンが豊富に含まれており、胃腸のはたらきを促し、新陳代謝を活性させる作用があります。

コリアンダーシード(Coriander Seed)

コリアンダーシード(Coriander Seed)

 

別名:香菜(シャンツァイ)、パクチー、ダニヤ(Dhaniya)。

説明:コリアンダーの種子を乾燥させたものです。

種子の匂いの主な成分は葉の香りの成分とは異なり、万人好みのさわやかな香りとなります。

消化器系に効能があり、消化不良などの家庭薬として使われています。

クミン(Cumin)

クミン(Cumin)

 

別名:馬芹、ジーラ(Jeera)。

説明:インド料理に必須のスパイスのひとつで、ガラムマサラやチャツネを作る際にもよく使われます。

健胃・消化促進・解毒・駆風などの効能があり、下痢や腹痛の際にはホールのまま料理に入れます。

ブラックペッパー(Black Pepper)

ブラックペッパー(Black Pepper)

 

別名:黒胡椒、カリミルチ(Kalimirch)。

説明:胡椒は、熱帯性常緑つる性植物であり、その熟していない緑色の実を果皮ごと天日に乾したものが黒胡椒です。

成分に含まれるピペリンによる抗菌・防腐・防虫作用が知られています。

酵素活性作用があり、消化機能を刺激し便秘にも効果があります。

ローリエ(Laurier)

ローリエ(Laurier)

 

別名:月桂樹、ベイリーフ。

説明:さわやかで、明瞭な芳香があるので、料理の香り付けに使用されます。

煮込むと微かな苦味が出てきます。

生薬として月桂葉とも呼ばれ、芳香性の健胃薬として、煎液は神経痛やリウマチに使用されます。

フェンネル(Fennel)

フェンネル(Fennel)

 

別名:ういきょう、フヌイユ、ソンフ(Saunf)。

説明:若い葉および種子(フェンネルシード)は、甘い香りと苦味が特徴的で、食用、薬用、化粧品用などに古くから用いられています。

中国では五香粉の原料とされています。

消化促進、消臭、解毒作用があり、下痢や腹痛に効果があります。

フェヌグリーク(Fenugreek)

フェヌグリーク(Fenugreek)

 

別名:ころは、メーティー(Methi)。

説明:マメ科の1年草の植物で、種子がスパイスとしてカレー粉などに利用されています。

滋養強壮、栄養補給、食欲増進、解熱剤としても使われるほか、インドでは催乳作用を持っていると考えられ、授乳期の女性が食べる習慣があります。

ナツメグ(Nutmeg)

ナツメグ(Nutmeg)

 

別名:ニクズク、ジャイファル(Jaiphal)。

説明:独特の甘い香りがあり、挽き肉料理や魚料理の臭みを消すために用いられます。

日本や中国でも古くから健胃薬とされており、またインドでは消化を促し便通をよくし、美肌に効果があると考えられています。

アジョワン(Ajwain)

アジョワン(Ajwain)

 

別名:カロム、ロヴァージュ。

説明:インドの家庭料理ではよく使われ、カレーパウダーの原料にもされます。

精油の成分チモールには強い殺菌力があり、伝染病予防にも使用されていたといわれています。

整腸作用もあり、消化不良の薬としても飲用されています。

サフラン(Saffron)

サフラン(Saffron)

 

別名:番紅花、ケサル(Kesar)。

説明:めしべを乾燥させて、スパイス(香辛料)や生薬として用いられますが、収率が低いため高価です。

生薬としては鎮静、鎮痛、通経作用があり、婦人病(月経不順、子宮に関する症状)にも効果があるといわれています。

スパイス・ハーブの効能一覧(早見表)
(症状別-1表)
ハーブ・スパイス ドーシャ 症状








































































オレガノ - + -
オレンジピール - + -
カモミール - -
カルダモン -
+
-
クミン - - -
クローブ - -
コリアンダー - - -
シナモン - + -
ジンジャー
(しょうが)
- + -
セージ - + -
ターメリック
+
- -
つぼ草
(ゴトゥコラ)
- - -
ハイビスカス + - -
フェンネル - - -
ブラックペッパー
(黒こしょう)
- + -
ホーリーバジル -
+
-
ミント - -
レモングラス - -
(症状別-2表)
ハーブ・スパイス ドーシャ 症状















便



























オレガノ - + -
オレンジピール - + -
カモミール - -
カルダモン -
+
-
クミン - - -
クローブ - -
コリアンダー - - -
シナモン - + -
ジンジャー
(しょうが)
- + -
セージ - + -
ターメリック
+
- -
つぼ草
(ゴトゥコラ)
- - -
ハイビスカス + - -
フェンネル - - -
ブラックペッパー
(黒こしょう)
- + -
ホーリーバジル -
+
-
ミント - -
レモングラス - -
(症状別-3表)
ハーブ・スパイス ドーシャ 備考(注意事項)









オレガノ - + - 消化を促し心身の疲れをいやしてくれる。
オレンジピール - + - 不安や緊張をやわらげる。
カモミール - - 腹痛や風邪など。
カルダモン -
+
- 消化吸収を促進、リフレッシュ効果(外用時の湿疹に注意)。
クミン - - - 消化吸収を促進、解毒作用(外用時の湿疹に注意)。
クローブ - - 肺と胃の症状に効果(2歳以下、授乳中、妊婦はとらない)。
コリアンダー - - - 消化器系、泌尿器系に効果的(多
量にとらない、特に妊婦控えめに使用)。
シナモン - + - 循環の流れ、調整に効果的。
ジンジャー
(しょうが)
- + - サットヴァの性質最大(皮膚炎、高熱、出血時、潰瘍、妊娠中は控える)。
セージ - + - 不安やイライラをしずめ、やる気を起こさせる。
ターメリック
+
- - 鉄分が豊富で貧血、肝臓や皮膚の不調に効果的(妊娠中、肝硬変、消化性腫瘍は大量にとらない)。
つぼ草
(ゴトゥコラ)
- - - 若返りのハーブ、記憶力の低下を防ぐ(多
量にとらない、頭痛)。
ハイビスカス + - - 目の疲れ、肌荒れ、疲労回復に効果的。
フェンネル - - - 消化不良、母乳分泌促進(妊娠中は控える)。
ブラックペッパー
(黒こしょう)
- + - 消化促進、解毒、心肺機能を高め咳の予防(多
量にとらない)。
ホーリーバジル -
+
- 吸収力が増し、神経を強化、記憶力を高める(妊娠中は控える)。
ミント - - 強い殺菌力、心身の疲労回復、消化促進。
レモングラス - - 眠気を覚ます、脳の働きを良くする、貧血。

 

(資料提供:yoga bijaヨーガ教室 クボサチコさん

アーユルヴェーダサロン サヴァサナ|連絡協議会・ダンヴァンタリ
Amarma Ayurveda|連絡協議会・ダンヴァンタリ

 

コミュニケーション・スペース

 

InstagramInstagramTwitter