暑い日が連日続いていますね。
暑くなると冷たい物をついつい摂りがちで、消化力も落ちて食欲も低下していきます。
またこの時期はピッタも増して乱れやすくなり、ややもすると体調を崩しやすくなります。
このような夏の間に上昇するピッタのバランスも調える、みずみずしい甘味・苦味・渋味のある夏野菜と、ピッタに適した油・オリーブオイルを使った具沢山の素麺料理を作ってみました。
(材料:1人前)
めんつゆはあらかじめ用意して冷やしておきますが、私は添加物を多く摂らずに済むように「みりん風調味料」という表記のものでなく、昔ながらの「本みりん(三河みりんなどがおススメです)」を使っています。
茄子は、皮をピーラーで数か所、縦に剥き、輪切りに。
(夏バテ気味で消化が弱っている場合に、皮が消化の負担にならないように)
長ネギは千切りにして、白髪ねぎに。
オリーブオイルをフライパンに敷いて、茄子を両面火が通るまで焼きます。
火を止めたら、皿に取り出しめんつゆを少量ふって下味をつけておきます。
(このとき茄子が味を吸うので、めんつゆに注意します)焼いた茄子は、あえて冷やさず、粗熱をとばします。
フライパンに残ったオリーブオイルで、白髪ねぎに粗挽き黒胡椒をふり、軽く炒めます。
その間にそうめんを茹でながら、大葉・みょうがを薬味用に細切りにして、生姜をはすりおろしておきます。
そうめんを皿に盛り、きゅうり・茄子・白髪ネギ・薬味を盛り付け、めんつゆをかけます。
きざみ海苔をのせて出来上がり!
海苔は汗と一緒に排泄されがちなミネラル補ってくれます。
そうめんはのどごしが醍醐味ですが、今回はアーユルヴェーダ的にゆっくりとよく噛んで頂きます。
「ネギは生のほうがさっぱりしない?」というお話もいただきますが、ネギの辛味はピッタを上昇させる為、ここでは火を通して辛味から甘味 に変えます。
ただ、ピッタのバランスを崩しいる場合を除いて 、お好みでよいと思います。
また、黒胡椒は、弱った消化力を高める作用が期待されます。
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トマトなどの赤い野菜はピッタを上昇させるので使用しておりませんが、トマトはオリーブオイルとの相性は抜群です!
アーユルヴェーダでは、生のトマトはすべてのドーシャを悪化させるとしてあまり勧められていないのですが、トマトに含まれるリコピンは抗酸化作用もあり、また料理においてはトマトを添えると彩りも大変良くなります。
どんな体質であれ、トマトは気にせず食べるぞ!というトマト愛の強い方は、前日に火を通してから冷蔵庫で冷ましておいてから頂くなど工夫されてみては如何かと思います。
また消化力の弱っている方は、白湯をすすりながら召し上がっていただくと更に良いでしょう。
夏の風物詩の麦茶にも体を冷やす作用があるので、この季節にはピッタリです。
ただ冷やし過ぎるとかえって消化力を落とすことになりますので、常温でややぬるめにしていただきましょう。
パドマスーリヤ Keiko