ここのところ不安定な天気ですが、まだ少し暑い日が続きそうですね。
あと1ヶ月位は、口癖のように「暑い~!!」が飛び交いそうな感じです。
ストレスでイライラ。
暑くてイライラ。
忙しくてイライラ。
夏から秋にかけては、正にピッタがバランスを崩しやすい季節です。
ピッタは、火と水のエネルギーです。
メラメラ燃える火と、流動的に形をかえていく水。
夏にイライラや肌トラブル、目の充血、身体や頭皮の匂いが強くなったりしやすいのは、ピッタが増えすぎて、バランスを崩してしまっていることも考えられます。
火のエネルギー「ピッタ」は火と水の元素から構成され、熱・鋭・流・変・液の性質を持ち、体内における化学変化、食物の消化・吸収、代謝といった働きを司ります。
ピッタタイプを一言で言うと、エネルギッシュで情熱的で知的。
でも夏の暑さにはとっても弱かったりします。
夏が苦手な人は、もともとの体質、性質がピッタなのかもしれません。
火のエネルギーによって代謝が促進され、体力が消耗するために疲れやすくなります。
また、ピッタは消化のエネルギー。
消化や代謝の調節をするため、特に夏は、胃や腸に不調が現れやすいのです。
そんなピッタ体質の方も、そうではないけれど近頃の暑さに参ってしまっている方におすすめな夏のヨガをご紹介したいと思います。
特に注意する事は、暑い中、頑張りすぎたり、正しい形をとろうとしすぎないことです。
まずはクールダウンする事が、増えすぎたピッタを鎮静することにつながります。
程よく涼しいお部屋で行いましょう(冷やしすぎは禁物です)。
おすすめは夜のカパ時間を利用する事です。
一日の時間帯でもヴァータのエネルギーが高まる時間帯、ピッタが高まる時間帯、カパが高まる時間帯があります。
夜のカパ時間は18時~22時。
この少し重く静的な、落ち着きが漂うカパの時間帯は瞑想をしたりヨガをするのに最適な時間です。
明かりを落として、静かに穏やかに行います。
ラベンダーやローズ、サンダルウッドやミントなどの鎮静作用のあるアロマを焚いたり、ベースオイルと混ぜて手首にちょっと付けながら行うのも良いと思います。
落ち着いて、心を広くしてリラックスできるアーサナが最適です。
リラックスした呼吸と、静かに座ることが大切です。
こんなアーサナをゆっくり呼吸を深めながら行いましょう。
☆パリブリッタ ジャヌシールシャアーサナ(ねじって膝に顔をつけるポーズ)
① 両足を開いて座り、左膝を曲げてかかとを左鼠蹊部近づけます。
② 身体を右に倒します。
右手を右足の方に伸ばし右足の内側を掴みます。
③ 息を吸いながら左腕を天井に向かって伸ばし、吐きながら更に左耳の後ろに下し、できれば右足の外側を掴みます。
④ 更に状態をねじって胸を天井に向けます。頭も天井に向けて上を見ます。
☆アルダマッチェンドラアーサナ(ねじりのポーズ)
① 両足を伸ばして座り、右ひざを立て左腿の外側に右足裏を置きます。
② 左の膝を曲げ、かかとを右の尻の近くに寄せます。
(難しい場合は左足をそのまま伸ばしておく)
両座骨に均等に体重をのせておきます。
③ 背筋を伸ばし両腕で右ひざを胸に引き寄せます。
④ 右手を腰の下に下ろし、息を吸いながら背筋を伸ばします。
⑤ 息を吐きながら右後ろに身体をねじっていきます。
(④⑤を繰り返しねじりを深めます)
ねじりのポーズや、脇腹を伸ばすポーズはクールダウンと共に、胃腸機能を整え消化力を助けます。
ねじりのポーズは、傾きすぎた自律神経のバランスを整えます。
座って、じっくりゆっくり呼吸しながら、腰を据えて行うことで、イライラの解消にもつながります。
☆ハラアーサナ(鋤のポーズ)
① 仰向けから両足を天井に向かって伸ばし、息を吐きながら両手で床を押し、爪先を頭の上まで移動します。
(できるだけ反動をつけずに行います)
② 爪先が床に着いたら、肩を内側に寄せて両手を組みます。
※爪先が床に着かない場合は、両手でしっかり腰を支えておきましょう。
③ 胸と首の間にスペースを保って呼吸します。
背面が伸びてお腹を丸めることで、リラクゼーションにつながります。
血流やリンパの流れを良くし、老廃物を流すことを助けます。
リラックスして、より良い眠りを誘います。
最後にシャバアーサナを。
身体全部の力を抜いて、ただ仰向けに横たわって目を閉じましょう。
究極のリラックス、クールダウンに導きます。
暑すぎて寝苦しい夜には、ピッタの鎮静を意識して、ゆっくり穏やかに身体をゆるめて、眠りにつく準備をしましょう。
目を冷やすこともピッタ鎮静につながります。
コットンをローズウォーターやラベンダーウォーターなどで湿らせて、目の上に置きながら眠りにつくこともおすすめです。
まだまだ寝苦しい夜が続きそうですね。
冷房などで外側から冷やしすぎると夏バテや夏風邪の原因にもなってしまいます。
ナチュラルなクールダウンを心がけ、疲れやイライラを溜めない毎日を。
内側、心も緩めてリラックスして心地良い夏~秋の夜を過ごしましょう。
Santania 西園和代
(アーユルヴェーダ&ヨガサロン SANTANIA(サンタニア)/中央線・西荻窪、健康・温活・妊活ケア)
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