こんにちは。
スピリチュアルインド雑貨SitaRamaのひるまです。
一年の半分ほどをインドで過ごし、心身の健康のためにヨーガを実践しています。
インドで実践するヨーガは、アーユルヴェーダにもとても深く繋がっています。
まだまだ学びの途中ですが、ヨーガの体験とともに、アーユルヴェーダとの繋がりを少しでもシェアできたら嬉しく思います。
「根源のエネルギー、ターメリックを取り入れる」
気候や文化が日本とは大きく異なるインドでヨーガを実践していると、より良い質の練習のためには、食事をヨーガの練習の一環として取り入れる必要があります。
しかし、特に難しいことはありません。
古来より受け継がれてきたその地方に伝わるインド料理を、存分に楽しむことが大きなポイントとなります。
集中したヨーガの練習に入ると、体の中の毒素が出てくることがあると思います。
熱が出たり、吹き出物が多くできたり、体の中で浄化が起きていることに気づきます。
食事を気にせずにいた頃、その浄化は心身にとってとても重く、辛く感じるものでした。
しかし、食事に気をつけるようになって以来、体に起きる浄化はとても効果的で、心身に解放を与えてくる大切なものとなっています。
食事で気をつけることといえば、季節の移り変わりとともに得られる旬の野菜を、インド料理の伝統に従ったスパイスとともにとることだけです。
広大なインドでは、地方によってさまざまな調理法がありますが、中でも重要に感じるのが、ターメリックの存在です。
インド料理に欠かせないターメリックは、アーユルヴェーダでも重要な薬草として用いられますが、インドでは怪我をすると、傷口にはターメリックを塗布して終わり、ということも少なくありません。
炎症を抑えたり、痛みを静めたり、菌を殺したり、毒素を取り除いたりと、ターメリックは大切な薬の一つでもあります。
料理や薬だけでなく、ヒンドゥー教の儀式にもターメリックは欠かせません。寺院を訪れると、捧げられたターメリックで真っ黄色になった神様を目にすることがあります。
例えば、農村などでは多産や豊穣の象徴として蛇が崇められますが、蛇の持つ毒への畏怖から、解毒作用の強いターメリックが必ず捧げられます。
その他に、敵を倒す強力な女神として崇められ黄色を好むバガラームキー女神も、ターメリックを用いて礼拝が行われます。
ターメリックには、悪いものを取り去る象徴があります。
ウコンの根として大地の中に存在していたターメリックは、大地のエネルギーをそのままに受け持ち、根源のエネルギーであるシャクティの象徴でもあります。
インドの既婚女性は、毎朝必ず髪の生え際に朱粉(クムクム、シンドゥール)を塗布しますが、この朱粉は、ターメリックにライム等を加えて作られるものです。
エネルギーの根源が眠るムーラーダーラ・チャクラが赤色で示されるように、赤色はシャクティの象徴であり、塗布される朱粉は、家庭において重要な役割を担う女性の心身に、健康や幸福を授けると伝えられます。
食事から祈りまで、日常に欠かすことのできないターメリック。
インドでのヨーガの実践は、こうした大自然の恵みを自分自身の体と心でより深く理解させてくれるものです。
その調和の中で生まれる心身の喜びこそ、ヨーガの目的である合一なのだと感じます。
手軽に作れるターメリック・ミルク(ハルディ・ドゥードゥ)をご紹介いたします。
インドでは風邪を引いた時などによく飲まれますが、ヨーガでは筋肉痛や練習疲れ、体の浄化にも効果的です。
ぜひ、大自然の恵みであるこの根源のエネルギーを日々に取り入れてみてください。
【ターメリック・ミルク(ハルディ・ドゥードゥ)】
※さまざまな作り方がありますが、お鍋で少し煮立てるだけです。分量はお好みで調整してください。
※ターメリックは取りすぎると副作用もあるようですので、過剰摂取にお気をつけください。
【コラム筆者】
スピリチュアルインド雑貨SitaRama ひるま
(スピリチュアルインド雑貨SitaRama)
http://sitarama.jp/
(Shanti Rupa)
http://www.shanti-rupa.com/
(アーユルヴェーダライフ|絵葉書(菩提樹の葉)のご紹介)
https://www.ayurvedalife.jp/about_seeds_india.aspx