こんにちは、神奈川・相模原のアーユルヴェーダサロン、ルナーシャ関です。
9月になって少しづつ、秋の気配が近づいているのが感じられますね。
秋は収穫の季節です。
土の栄養や、太陽の光、雨や風や、人々の育み、そして流れた時間などの、沢山の恵みによってようやく実った、お米や、果物。
嬉しいですね。
旬の食べ物が美味しいのは、このように新鮮な元気の素が沢山入っているからなのですよね。
アーユルヴェーダでは、元気の素を「オージャス(Ojas)」と呼びます。
心やからだを動かす、エネルギーの素です。
生きている人々の体の中には、命を支えるオージャスと、体を守るオージャスの2種類があります。
命を支えるオージャスは、パラ・オージャス(Para ojas)と呼ばれ、心臓に8滴あります。
白色で若干の赤黄色を帯び、蜜の味、香ばしい香りがすると言われます。
赤ちゃんが作られるとき、心臓に入って命の火が消えるまでそこにありますが、8滴のパラ・オージャスが少しでも減ってしまうとき、それは死んでしまうときなのです。
妊婦さんのオージャスが弱いと、赤ちゃんはその弱いオージャスをそのまま受け継いでしまいますので、特に妊婦さんは、オージャスを高めておくのが良いのです。
タバコやお酒はオージャスを弱めてしまうので、控えてくださいね。
もうひとつの、体を守るオージャスは、アパラ・オージャス(Apara Ojas)と呼ばれるもので、心臓につながる血管から、体全身に走り回って、循環されています。
オージャスには「力」と同じ意味があって、体力や病気、老化に耐えられる力でもあるのです。
免疫力もその一つですね。
アパラ・オージャスの量は、平均では、手のひらに半分くらい(半アンジャリといいます)です。
人それぞれ、手のひらの大きさが違うので、持っているオージャスの量が違います。
そして、その人のその時々の、体や心の状態によっても、量に違いが出てきます。
例えば、元気で、キラキラ輝いている人、体力があって、病気にかかりにくく、肌にツヤがあって、声にはりがある人・・・そんな人は、手のひら半分以上のオージャスが、体の中を巡っているといえるでしょう。
反対に、いつも恐れや不安を抱いていたり、風をひきやすい、なんとなくやる気が出ないなどのときは、オージャスが減っている証拠です。
手のひら半分のオージャスが、こぼれてしまっているのですね。
でも、心配無用!大丈夫です!
命を支えるパラ・オージャスは増やすことのできないものですが、体を守るアパラ・オージャスは、心がけ次第で、増やすことができるのです。
アパラ・オージャスは、毎日の生活の中で、常に減ったり、増えたりしているものなので、いつもオージャスが増えるように心がけていると、若さと健康が保たれるのです。
ではどうしたらいいかというと、その一番の方法は、なんといっても食事ですね。
最初にお伝したように、新鮮な旬の食べ物には、私たちが元気になるオージャスがたくさん含まれています。
それを、美味しく、気持ちよく、体を喜ばせながら食べるのです。
決して、ニュース番組を見たり、誰かの悪口を行ったり、ネガティブな気持ちになりながら食べてはいけません。
ニュース番組は、悪い知らせが多いので、それに触れるだけで、オージャスが1ポイント減ってしまうのですね。
「旬の食べ物を食べる」で、オージャス1ポイントアップ。
「美味しい」でもう1ポイントアップ。
「嬉しい」でもう1ポイントアップ。。。
わー、だんだん、若さと健康が増えて来ましたね。
一方で、
「テレビで悲惨なニュースを見る」で、オージャスがマイナス1ポイント。
「今日、知り合いの誰々さんが・・・」と愚痴をこぼして、マイナス1ポイント。
「こんなに食べたら太っちゃうかも・・」と不安になって、マイナス1ポイント。
せっかく増えたオージャスの量が、もとに戻ってしまいました。
若さと健康を保つオージャスを、増やすのも減らすのも、他の誰でもない自分自身の心がけ次第ということですね。
アーユルヴェーダの古典書のチャラカサンヒターには、オージャスが減少する主な原因が述べられているのでご紹介します。
下記に書かれていることを、しないように心がけるだけでいいのですから、簡単です!
・過度の運動や労働。
・食事制限や過度の断食。
・心配ごと(現代では、精神的なストレスですね)。
・強風や強い日差しにさらされること。
・恐怖や、悲嘆にくれること。
・乾性の飲み物(炭酸水や、ビールなどシュワシュワした飲み物)。
・夜ふかしや睡眠不足。
・過剰なデトックス。
・時の流れ(加齢)や、体力がおちる季節。
・悪霊にとりつかれること。
「悪霊にとりつかれること」というのは、行ってはいけないような不浄な場所に行くことや、病的に何かに執着することなどです。
健康を守るのに、最も重要なのは「オージャス=心とからだの元気の素」です。
アーユルヴェーダでは、ラサーヤナという言葉があり、若返りの意味で使われますが、それはすなわち、オージャスを良くすることなのですね。
笑うこと、寝ること、休むことも大切なオージャスの増やし方です。
怒ること、不安になること、悲しみの中に居続けることは、健康にも若さにも良くありません。
毎日の暮らしの中で、自分自身の「オージャス通帳」を作ってみましょう。
「通帳」を開いてオージャスが増えるたびに、にっこりすると、雪だるま式にオージャスが増えて、いつの間にか健康と若さが手にはいりますよ~
今が、旬のイチジクを使って、オージャスたっぷり、若返り効果抜群の美味しいコンポートのレシピをご紹介します。
(材料)
(作り方)
1. いちじく以外の材料をお鍋に入れて沸騰させます。
2. 弱火にして、いちじくを入れ、10分ほど煮たら出来上がり。
3. 甘さ加減は、調整してください。
美味しく食べて、オージャス貯蓄を増やしましょう。
アーユルヴェーダサロン・ルナーシャ 関充子
(アーユルヴェーダサロン Runasa/ルナーシャ)
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