~ クールダウンに活用できるハーブ・スパイスの紹介 ~
暑い日が続いていますね。
残暑お見舞い申し上げます。
東京・立川のアーユルヴェーダサロン、カナディール朝倉です。
夏といえば、アーユルヴェーダでは火(ピッタ)の季節。
太陽の光は強く、気温も上昇、イメージ通り、夏は火を表しています。
私たちの身体は、火照りやすく、湿疹が出やすく、胸やけ、下痢、口内炎、目の充血などの症状が出やすくなります。
感情的には、怒りやイライラが増します。
元々、ピッタ(火)要素が多い体質の方は、夏場は火(ピッタ)が過剰になりやすく、過剰となった場合は、心身共にピッタ(火)の症状としてあらわれてきます。
(簡易版アーユルヴェーダ体質チェックはこちら)
http://www.ayurvedalife.jp/constitution_diagnosis_of_ayurveda.aspx
元々の体質として、ピッタ(火)の要素が少なく、乱れにくい場合も、環境・食べ物・時間等、火の要素が増える事で、症状として現れます。
そこで、夏の燃えさかる火(ピッタ)をクールダウンさせる、ハーブとスパイスのご紹介をしたいと思います。
後半には、私が経験した火(ピッタ)のアンバランスにより、不調が生じた際の「アレンジレシピ」をご紹介します。
自然のパワーを借りて、残りの夏をクールダウンして過ごしましょう。
ペパーミント(学名:Mentha piperita)ヴァータ(V)0、ピッタ(P)↓、カパ(K)↓
ガム、アイス、チョコレート、歯磨き粉などの身近な商品に、ミント同様の成分メントールが入っている事が多く、なじみ深いと思います。
栽培しやすい為、自宅で栽培している方も多いハーブです。
食べ過ぎ、飲み過ぎなどの胃の不快感、消化促進、吐き気、乗り物酔い等。
香りはイライラを鎮静します。
ハーブティーやお料理のアクセント、足湯やお風呂に入れたり、フレッシュナーとして、空間の清浄にも使えます。
また、ミントの香りを嗅ぐ事で、体感温度が4度下がるとの実験結果も出ています。
ローズ(学名:Rosa damascena)ヴァータ(V)0、ピッタ(P)↓、カパ(K)↓
女性は好きな方が多い香り。
ローズの香りはイライラや怒りを鎮めます。
ローズティー、ジャム、化粧水等として取り入れらます。
目の充血にはローズウォーターで洗浄する事もお勧めです。
ココナッツ(学名:Cocos nucifera)ヴァータ(V)↓、ピッタ(P)↓、カパ(K)↑
エキストラヴァージンココナッツオイルを、お肌に直接塗布して使う事で、日焼けした肌に良く、火照った肌、日焼け後の乾燥肌も潤います。
アーユルヴェーダの施術においても、ピッタ(火)体質・ピッタ(火)症状向きの薬草オイルに含まれています。
ヘナ(学名:Lawsonia inermis)ヴァータ(V)↓、ピッタ(P)↓、カパ(K)↑
(出典元:アートビーング)
白髪染めとして有名なヘナ。
白髪染めのみならず、白髪を予防し、抜け毛、頭痛、髪の毛のツヤやコシを出し、健康的で美しく元気な髪に導くハーブです。
頭の火照りをクールダウンさせる為、夏場には特に利用したいハーブです。
体内毒素を排出します。
メヘンディ(ヘナタトゥ・ヘナアート)として、手足の皮膚にアートする事で、皮膚の熱を下げます。
女神ラクシュミーが好む植物としても知られ、インドでは、女性はお祭りやお祝い事でメヘンディをします。
アムラ(学名:Emblica Officinalis)ヴァータ(V)↓、ピッタ(P)↓、カパ(K)↑
(出典元:アマルマ・アーユルヴェーダ)
アーマラキーとも呼ばれ、アーユルヴェーダ3大薬果の1つ。
ビタミンC、ポリフェノール、ペクチンが豊富で、「ミラクルフルーツ」とも言われます。
インドでは、ジャムや果汁加工品などに使われ、アーユルヴェーダ商品の中にも良く入っています。
若返りにも優れている為、フェイスパックとして使う事でくすみを軽減したり、ヘナとブレンドし、髪の毛に使用する事で、白髪予防としての使い方もあります。
(私の火(ピッタ)鎮静法をご紹介)
先日、外食で揚げ物など、油ものを沢山食べてしまい、翌日の夜、舌が少しヒリっとした事がありました。
翌々日の朝、ピリピリ痛みが悪化していたので、こんな時こそアーユルヴェーダを活用。
炎症を鎮静するには、ココナッツオイルの冷性の性質で鎮静します。
ガンドゥーシャ(オイルうがい)を5分。
※通常は太白ごま油を使いますが熱性を持つため、冷性の性質のココナッツを使いました。
オイルを口に含ませ、オイルを口の中でクルクル動かします。
この時既に、痛みが軽減していました。
その後には、リコリス、コリアンダー、フェンネルを乳鉢で擦り、ハーブティーにして飲みました。
午後には全く、痛みはありませんでした。
驚きの回復力で、美味しく食事をする事が出来ました。
アーユルヴェーダのちょっとした知恵を持っている事で、不調を引きずらず、そして悪化させずに済む事ができ、アーユルヴェーダの知恵に感謝した出来事でした。
リコリス(学名:glycyrrhiza glabra)ヴァータ(V)↓、ピッタ(P)↓、カパ(K)↑
・・・抗炎症作用、粘膜刺激を緩和。アレルギー症状にも良い。
フェンネル(学名:Foeniculum vulgare)ヴァータ(V)=、ピッタ(P)=、カパ(K)=
・・・胃腸機能の調整、消化不良、便秘解消、駆風作用。
コリアンダー(学名:Coriandrum sativum)ヴァータ(V)=、ピッタ(P)=、カパ(K)=
・・・消化促進、解毒作用(デトックス)、ビタミンCや鉄、カルシウムなどの栄養素が豊富。
カナディール 朝倉智美
(ホームページ)
アーユルヴェーダサロン・カナディール
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