寒さが増し、温かいものが美味しい季節となりました。
旬の食材を使った和食を基本の食生活をしていれば、その季節に増悪しやすいドーシャのバランスも自然にとりやすくなりますね。
日々のお食事で簡単に且つ習慣的に体を温めることが出来るように、私のサロンでは味噌汁にすりおろし生姜を入れてしまうことをお勧めしています。
お味噌汁の具によりますが根菜類や、お揚げ等は相性が良い気がします。
仕上げに焙煎ごま油をほんの少しいれると結構美味しくなります。
きざみニンニクを入れているというお客様もいらっしゃいました。
美味しそうですし、元気がでそうですね。
さて、寒くなってくると、お食事はもとより「セルフアビヤンがこの季節は寒くてやりにくいのよね」なんていうお声がきこえてくることもしばしばです。
しかし、ヴァータが上昇しやすいこの季節こそ、オイル療法がピッタリな季節でもあります。
ご自身で全身にマッサージを施すのが億劫な方でも、頭・耳・足は是非毎日触っていただきたい部分。
時間がないときもこの部分にはなるべく触れるようにしたいものです。
オイル療法に限らず皮膚を適度に擦るということは、現代医学でもランゲルハンス細胞を刺激することで免疫が高まると言われております。
これを知ってか知らずか、昔から行われてきた乾布摩擦のような健康法もありますね。
アーユルヴェーダでも、絹の手袋をして皮膚を擦る「ガルシャナ」という方法があります。
しかしながら、痒みを伴うアレルギー性の皮膚疾患をお持ちの方は、過剰な免疫をより活発にしてしまうことで余計に痒くなり、症状が悪化してしまうことがあると思います。
このような場合にはお手軽に「手当て」してみてはいかがでしょう。
アーユルヴェーダでは、プラーナという概念があります。
プラーナのとらえ方は様々あるようですが、生命力そのものとも言われ、このプラーナは掌を擦り合わせることで掌に生じるという記載を見かけたことがあります。
掌を擦り合わせることはしなくても、痛い部分に思わず手を当てる、アクシデントが起こったときに思わず手で頭を抱える。
このような動きは、無意識に「手当て」をしてプラーナを送っているのかもしれませんね。
アーユルヴェーダの影響を強く受けているバリニーズエステでも、掌を擦り合わせてクライアントに掌を優しく当てる動きがありますが、眼精疲労の方にこれを施すと「温かくて気持ちが良く、ホッとする」と仰います。
疲れを感じる部分や冷えを感じる部分に、ご自身の手を使って、手の温度が温かく心地よく感じるまで好きなだけ「手当て」してみることで、ちょっとしたリラクゼーションの時間を作ることができるかもしれません。
お金もかからず、オイルがなくてもできますね。
セルフアヴィヤンガがどうしても・・・という方は、ご自身の体に触れてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
皆様が寒さに負けずに、これからの季節も元気に過ごせますように。
パドマスーリヤ Keiko
(駒沢大学駅のアーユルヴェーダサロン・パドマスーリヤ/facebook)
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