【インドのチーズ「パニール」を作ってパーラックパニールを作ってみよう!】
新緑に雨がキラキラ美しい季節になりました。
この時期の八百屋さんは野菜や果物も色がきれいでまさにビタミンカラーいっぱい。
お買い物の時点ですでにテンション上がります。
気持ち的に元気な気分になりますね。
でもでも~、雨の中のお買い物、大変ですよね。
この前インドの楽園「ゴア」に行った時に住んだ家には毎朝野菜売りのおばちゃんが、採れたての野菜を頭の上に載せて売りに来ていました。
八百屋、バナナ屋、ココナッツ屋、魚屋、いろいろ来ます。
犬の餌屋とかも来ました(笑)。
私が一番好きだったのはパン屋のおにいちゃん。
自転車で手作りの摩訶不思議なドーム型の入れ物にパン、チャパティ、パラタなどを入れて売りに来ました。
こんな昔ながらのお買い物方法があったら、雨の日も助かりますね。
今日は「雨降りの日は家にある食材で何か面白い物作れないかな~?」と考えている貴方にぴったりのメニュー!
「パーラック・パニール」のレシピをご紹介します。
牛にとっては天国であるインド。
「神様の使い」として崇められる牛さん達ですが、それにはいろいろな理由があるからなんですね。
牛が一頭いれば、ミルクを始め様々な乳製品がつくれます。
お母さんのお乳の代わりになるものは牛乳、牛の乳を飲んで人間の子供たちは成長する事ができます。
牛は「第二の母」と呼ばれる由来はここにあります。
そして牛はバナナの皮を始め野菜や果物の皮なども、餌として食べてくれます。
食べ残しの食材もありがたく食べてくれます。
エコです。
そして、庭に出したテーブルに置いていた、テスト前の大切なノートや教科書も食べちゃったりします(←これ本当にあった話、泣きました!)。
ですから、今度は点数の悪かった答案用紙も食べてもらいましょう。
牛の尿はアーユルヴェーダのお薬としても活用されます。
アーユルヴェーダクリニックでは牛を飼っているところが多いのはこんな理由もあるでしょう。
糞はゴーバルとして燃料に使われます。
薪や炭と違って火がつきやすく、とろ火が保てるので調理用の燃料として最適です。
本当に牛には無駄なところがないのですね。
田舎に行くと一家に一牛、ペット(?)として牛がいたりします。
私の親戚の家にも「My牛(笑)」がいて、朝は「乳絞ってくれ~!」と鳴き、乳搾りした後は放牧。
あちらこちらに散歩に出かける牛達。
あちこちの草を勝手に食べてます。
庭に植えたハーブも食べられちゃうので、ネットでカバーをして守らなければ食べられてしまいます(笑)。
そして夕方になると、ふらっと自宅に戻って来ます。
なんと自由を謳歌している牛なのでしょうか。
そんな幸せな牛の牛乳は毎朝新鮮で、鍋で20分程、煮沸消毒して牛乳として飲み、ヨーグルト、バター、ギー、アイスクリーム、クリーム、そしてパニールなどを作る事ができます。
そしてインドでカリーといえば、ベースン(ひよこ豆の粉)をヨーグルトで混ぜたベースのカレーの事を言います。
インドのスイーツは多くのものが、牛乳を煮詰めてつくるコアという餡が使われます。
そんな牛のミルクから作る事ができる乳製品「パニール」。
インドに行った事のある方や、インドレストランによく行かれる方は耳にした事があるかもしれません。
インドではとってもポピュラーな食べ物「パニール」。
マクドナルドのハンバーガーにも「パニール・バーガー」、ドミノピザにも「パニールピザ」、ケンタッキーにも「パニールツイスター」があるくらい。
今や何でもパニール現象です。
簡単に言うとインドの「カッテージチーズ」なのであります。
チーズといっても発酵していないので割と軽めで、インドではデイリー屋さん(乳製品専門店)で出来立てを買う事ができます。
そうですね、豆腐屋さんで豆腐を買うような感じです。
実は牛乳1本とレモン汁(又はお酢)があれば自分でも簡単につくれます。
牛乳の代わりに豆乳でもつくれます。
乳製品に関しては、アーユルヴェーダではカファを増やしたり、日本人には乳糖不耐症の方も多く、アレルギーや皮膚症状が現れ、アーマを溜めてしまうリスクが多いと言われていたりします。
ご自身の消化力と体調を観察して、今の私は消化できるわっ!と思ったら、是非一度作ってみて下さい。
乳製品はちょっと無理そうだわという方は、豆乳でも同じ方法でパニールを作る事ができます。
豆乳も無いわ!という方にはパニールの代わりに豆腐もオススメです。
私はたまに、沖縄の「島豆腐」をパニールの代わりに使って、パーラック・パニールを作ります。
島豆腐は食感も味もまさにパニールです!
ほうれん草のグレービーにはクミンを炒って加えますので、クミンの消化力UPの力、そしてピリッと生姜が胃腸の調子を整えます。
新鮮なほうれん草が手に入ったら是非おすすめのレシピです。
【パーラック・パニール(ほうれん草とカッテージチーズのカレー)/4人分】
(材料)
(材料/野菜)
(材料/香りのスパイス)
(材料/その他)
(パニールの作り方)
1. 鍋に牛乳を入れて、軽く沸騰させる。
2. 沸騰したら弱火にしてレモン汁(またはお酢)を加えて、優しくゆっくり混ぜる。
3. 固形と液体に分離してくるので固形になった塊をすくい、クッキングペーパーに取り、水分を切る。
4. 1時間程置いて水分を切り、固まったらサイコロ状に切る。
(パーラックパニールの作り方)
1. ほうれん草を茹でる。
2. フライパンに油をひいて、玉ねぎがしんなりするまで炒める。
3. ミキサーに「1」と「2」、トマトを入れてペーストにする。
4. フライパンに油をひいてクミンシード、生姜、「3」のペーストを加えて、3分程煮込む。
5. 塩を加えて味を整える。
6. 角切りにしたパニールを加える。
7. 仕上げに飾り生姜をのせて出来上がり!
(使用したスパイスの効果)
・クミン : 消化力(胃もたれ防止)。
・生姜 : 殺菌効果、消化、胃腸の調子を整えるなど。
Amarma Ayurveda ミシュラ京子
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