こんにちは、アーユルヴェーダセラピストの朝倉智美です。
師走になり、寒さが増しましたね。
そろそろ年末に向けて様々な事が加速中な時期でしょうか。
今回、冷えや暑さを感じ取る私たちの皮膚について、お伝えしたいと思います。
私たちの皮膚は、アーユルヴェーダの5元素中の「風」元素を取り込んでいると言われています。
肌触りの良いタオルや、温かい手でのオイルトリートメントは気持ちが良く心が落ち着きますが、風元素のヴァータが落ち着き、バランスさせてくれるからでしょう。
最近の研究では、スキンシップがあると愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」というホルモンが分泌され、情緒安定や安心感を生み、人との絆を深めることがわかってきているそうです。
お母さんが赤ちゃんにベビーマッサージをしてあげることで、情緒が安定しキレにくい子供に育つそうです。
皮膚は他にも様々な働きをしています。
体を紫外線や細菌やカビから守ったり、暑い・寒い時の体温調節。
痛覚・温覚、冷覚、圧覚などの感覚を伝達したり、紫外線を浴びて骨を吸収する成分を合成したり、ごくわずかに酸素を吸って皮膚呼吸しています。
そして、汗や皮脂で体内毒素を排泄したり、免疫を調整したり、油性の性質のものは吸収する性質を持っています。
アーユルヴェーダの代表的なトリーメントのアヴィヤンガは、サンスクリット語で「愛情のこもった手」という意味で、温めた薬草オイルを皮膚にすり込んでいきます。
骨や筋肉・免疫力を強化、細胞レベルで若返りに期待でき、筋肉のこりを緩和したり、体内のあらゆる管(サンスクリット語ではスロータスと言う)にはびこる毒素を排泄し、インド・スリランカで古くから伝えられてきた優れたトリートメントです。
こちらは、セサミオイルやココナッツオイル等のオイルに数種類の薬草を長時間かけて煮込んだ、スリランカで作られたトリートメント用の薬草オイル。
皮膚からこのオイルを吸収し、吸収したオイルはその後、発汗により毒素を排泄して行きます。
先に上げた皮膚の性質を考えると、油性のものは吸収しやすいので皮膚からしっかりオイルを吸収し、吸収させた後に発汗するという工程を考えると、汗や皮脂で体内の不要物を排泄していくというのは納得ですね。
冬はヴァータ(空・風)の季節です。
冷えて身体が動かしずらくなり、怪我が増える季節でもあります。
インフルエンザも流行してきていますので、アーユルヴェーダの専門サロンでじっくりオイルを浸透させたり、また、ご自宅では太白ごま油でケアする事でも体を温め、身体が柔軟になり、免疫力を上げて行くことで病気をしにくくなります。
足裏・頭皮・耳の3点マッサージを毎日するだけでも、健康には十分だと言われています。
その他、乾燥していたり、疲労を感じたり、こっている所を、ご自身が気持ちよいと思う圧でゆったりすりこんでみてください。
湯煎して使用する事で、更に浸透が早くなります。
身近にオイルを取り入れて冬に負けない身体作りをしましょう。
カナディール 朝倉智美
(ホームページ)
アーユルヴェーダサロン・カナディール
【ワークショップのご案内】
「セサミオイルを使用したワークショップを開催」
(日程)
2015年1月4日(日):第一部/10:00~11:30、第二部/12:00~14:00
(内容)
「2015年のヨガはじめ!アーユルヴェーダ入門ワークショップ&アシュタンガヨガ・フルプライマリークラス」
■第一部/アーユルヴェーダ入門ワークショップ(10:00~11:30)
【座学+アンチエイジングケア伝授】
■第二部/アシュタンガヨガ・フルプライマリー(12:00 ~ 14:00)
(場所)
新潟県長岡市/詳細は下記をご覧ください。
http://yogatha.jp/blog-entry-706.html
(お申込み・お問い合わせ)
info@kanadeal.com