初めてコラムを書かせていただきます、ヨーガ講師・廣澤貴子です。
今日はヨーガと食について書いてみたいと思います。
ヨーガの師、スワミ・シヴァナンダジは説教集「Sermonettes of Swami Shivananda」の最初に食の大切さについて次のような内容をお話ししています。
「清らかな食べ物は清らかな思考をもたらします。
心は食べ物の微細なエッセンスなのです。
食べ物は至高なるものへ意識を向ける実践ととても密接なものです。
もしも私たちが純粋で清らかな食べもを摂る事に適切に注意が払われたなら、
それらの修行の実践は簡単に成し遂げられます。」
本来ヨーガの目的はヨーガスートラで述べられているように心の波を静め真に自由になる事ですが、心を扱おうとする時この肉体を無視してはそこに到達できません。
なぜなら身体が緊張すれば心にも緊張を引き起こし、身体の不調は心に影響を与えるからです。
心と身体は別々のものではないからです。
インドのヨーガの修業場やアーユルヴェーダ施設に滞在しているときの食事は、毎日新鮮な野菜、フルーツ、豆、全粒粉の薄焼きのパンなどが主で、スパイスも塩も控えめ、素材の味が本当に美味しく、食べるほどに心身が軽く元気になるのを実感でき、1日中ハタヨガ、瞑想、サットサンガ、レクチャー、読書、お掃除や食事作りのお手伝いまで多くの事を集中してよく出来るし、夜は早く眠れて朝は3時半から4時には自然にスッと目覚めます。
そこには生命が自由になり元気になる善いエネルギーが満ちていると感じます。
そして特にヨーガでは呼吸を通じた生命エネルギーのコントロール、プラーナヤーマの実践をするならば、より食事に注意を払わなくてはならないと言われます。
アーユルヴェーダは私たちが健康であるために何をどのように食べるか、また6つの味がドーシャにどのように影響するかなど沢山の具体的な知識を与えてくれています。
ヨーガとアーユルヴェーダは姉妹の科学と言われますが、実際にヨーガの実践を進めていく時アーユルヴェーダの智慧が強力な味方になるのです!
ヨーガで重要視されるのは食べ物の持つエネルギーの3性質で、サットヴァ(浄性)、ラジャス(激性)、タマス(暗性)が心身に影響するため、出来るだけ浄性の食物を多く摂るように勧めています。
・浄性の食物は、新鮮な野菜や果物、穀類、ミルク、ヨーグルト、木の実、調理し過ぎないもので、寿命を延ばし、勇気、活力、健康、幸福、喜びを増大し、肉体に滋養を与え、心を落ち着かせる。
・激性の食物は、肉、魚、卵、酒、コーヒー、紅茶、チョコレート、強い香辛料や味の濃すぎるもの、また急いで食べるのも激性を増やし、これからは神経の働きを刺激し、興奮させ、心が落ち着かず感覚的な喜びや激情や欲望に向かわせコントロールが出来にくくなる。
摂りすぎに注意したい食物です。
・暗性の食物は、レトルト食品、スナック菓子、タバコ、にんにく、玉ねぎなど、また新鮮でなくエネルギーが無くなっているもの、調理し過ぎたもの、加工食品など。
これらは抵抗力を弱め眠気や怠惰、不活発を引き起こし、心に怒りや貪欲さが起きやすくする。
食べるのは毎日の事ですから、生活の中で少し意識するだけでも改善することができますが、食べ物が勝手に口に入ってくる訳ではなく、私たち自身がそれを欲し、手にし、口に運びます。
バカヴァット・ギーターに書かれているように、何を選ぶかはその時の私たちの心とも深く結びついているのです。
内なる知性が正しく働いている時、身体が欲している食べたいものが、本当に自分にとって良い食物であり、その時は好きなものを好きなだけ食べればよいということになるのです。
それをヨーガの「ミタハーラ」といいます。
その為には、やはりまず自分の内なる智慧が正しく働いてくれるように、心と身体のデトックスが必要となりますね!
ヨーガとアーユルヴェーダで健やかで調和に満ちたハッピーライフを!!☆
Om Tat Sat.
廣澤貴子
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