新年を迎えもう半月が過ぎてしまいました。
みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
お友だちやお客さまに会うと口癖のように「早いですね~・・・」と交わしています。
一日が、一週間が・・・一か月が、一年が、年々早く通り過ぎて行くような気がします。
今日はいったい何をして一日の時間を過ごしてきたのか・・・そんなことを思い返す間もなく夜が明けてしまいます。
みなさまは、そんなことはないですか?
アーユルヴェーダは医学であり哲学であるといわれています。
心と体、これが生命(いのち)なのですが、その「いのち」を私たちは疎かにしていないでしょうか。
「いのち」を支えているものは何か・・・その答えは日々の過ごし方の中にあるのかもしれませんね。
たとえばお茶を飲む行為、これは「のどが渇いた」という肉体的要求だけでなく、「安らぎたい」という精神的要求で行う場合があります。
現代人は忙しすぎます。
忙しいという文字は「心」を「亡くす」と書く字のごとく、心はその場に無く時間がただ通り過ぎて行くような気がします。
ゆっくりお茶を煎れてみる・・・たったそれだけでも、今自分が在ることを実感できると思いませんか?
スパイスをていねいに石臼で挽くとき、石臼がスパイスを砕く音、砕かれたスパイスが放つ芳香がそこに在ります。
沸々と沸上がるチャイの沸き立つ泡を楽しみながら、カップに注ぐ時を心待ちにする。
アツアツのチャイをふぅ~っとしながらゆっくり飲む時間の幸福なこと!
時にはお抹茶もいいですよ。
茶器にお湯を注ぎ温める・・・土で出来た茶器が温まってゆくことを思うだけで心も温まりますね。
温まった茶器にお抹茶を入れる・・・熱いお湯を注ぎいれる・・・茶筅で丁寧に点てる・・・。
気持ちを静かにしていると、どのシーンにも「音」を感じることが出来ます。
意識から心が派生して、心から体が創られるというヴェーダ科学の考えがここに在ります。
・音を通して「空元素」を取り入れる「耳」
・触を通じて「風元素」を取り入れる「肌」
・色・形を通して「火元素」を取り入れる「目」
・味を通して「水元素」を取り入れる「舌」
・嗅を通して「地元素」を取り入れる「鼻」
ていねいに時を過ごす、それだけで細胞が甦るような気がします。
通り過ぎてしまうだけの時間なんてもったいない。
日々丁寧な暮らしを実践したいですね。
サヴァサナ SARA
(群馬県伊勢崎市のアーユルヴェーダ・サロン Cava sana「サヴァサナ」/facebook)
http://www.facebook.com/Cavasana.Ayurveda.Cafe