みなさま、おひさしぶりです。
酷暑でしたけれどお元気でしたか?
9月も半ばを過ぎ、ようやく空の高さを楽しんだり、自然の彩りを感じる余裕が出てきた気がします。
記録的な雨量や寒暖差、雷やヒョウ・・・。
今年の自然界は、ヴァータ・エネルギーが増悪しているような年だな~なんて思っています。
それでも、私たちは明日に向かって歩いて行かなくてはならないのですから、そうした中で何が一番大切なんだろう・・・。
と考えた時に浮かんでくるのは、やはり「健康な心身」なんだろうなと感じます。
【毒素と老廃物のしくみ】
現代に生きている限り、避けられないことの一つに「毒素と老廃物の蓄積」があり、この老廃物が病気を作るのだと言われています。
身体には知らない間に毒素や老廃物が蓄積されています。
ストレスや偏食、運動不足などの生活習慣・・・、原因はさまざまです。
汚れた空気を吸うこと、汚れた水を飲むこと、汚れた土壌で育った農産物を食べること、それらの環境の中で育った魚介類や畜産物を食べること・・・。
有害ミネラルだけでなく、化学薬品や農薬など「体外毒素」を嫌でも取り込んでしまうような環境の中に生きています。
それでも、私たちは本来「体に入った有害なものは排泄する」という機能が備わっているのですが、最近はどうでしょう・・・。
食生活の乱れや、生活習慣の乱れによって本来の機能を発揮できず、「毒」を出しづらい体になってしまい、結果として代謝の衰えにより自ら「体内毒素」を作ってしまいます。
取り込むだけでなくさらに溜め込む体・・・これが現代人の特徴かもしれません。
このようにして入ってきたものも出せず、さらにそれを溜め込んでしまうと、排泄されなかった毒素は血液に再吸収され、血管や内臓の内壁にこびりついて細胞を傷つけます。
排水パイプの汚れ、そのものですね・・・。
腐食したパイプの交換はできても、体の臓器の交換は出来ません。
ですから、私たちはパイプに老廃物を溜め込まないよう工夫しなければならないのです。
また、内臓機能が衰えることで代謝が下がり、代謝が下がることによりお肌のクスミなどの目に見えるもの、外からは見えない内臓の病気の素を作ってしまいます。
体内に毒素が入ると、血液に混ざって、血管を傷つけながら全身に運ばれて細胞にダメージを与えます。
血液やリンパ液の流れが滞ったり、内臓の働きが鈍くなってくると、入ってきた毒素はますます出にくい状態になってしまいます。
内臓の機能低下により、疲労や肩こり偏頭痛などの不調が起こりはじめますが、もっと重篤な病の要因になることも考えなければいけませんね。
取り込んだ毒素は出すことが大事です。
毒素の出口は3つ、「便」「尿」「汗」そして呼気や髪や爪などからも排出されます。
中でも「便」からの排泄は全体の70%以上とも言われ、便秘は大敵です。
便が長く体内にあれば、当然そこから発生する有毒なガスが体に広がって、体臭や口臭の原因にもなります。
「尿」からもアンモニアや尿酸に加え、取り込んだ有害ミネラルも排泄されるので、水分補給を怠らず汚れたものを出す必要があるわけです。
【マッサージと排泄】
日々の生活の中で、工夫をして散歩やストレッチなどを継続したり、食事に配慮したり、精神のバランスを保つための時間を持つことの他に、やはりアーユルヴェーダのマッサージというのは、とても好都合な排毒の手段だなと思っています。
排毒効果の高い薬草成分を含むオイルを、一番浸透しやすい温度に温め、たっぷりと体に浸透させてゆくマッサージ。
このオイルはどんどん皮膚から浸透して、体中の管に蓄積している老廃物を排泄しやすい状態に導いてくれます。
マッサージとオイルの効果で体はどんどん温まり、体の中が流れ始めるのをどなたも感じることでしょう。
施術の途中や後に出る尿の勢いに、みなさまが驚かれます。
それだけでなく、マッサージの後の発汗法により、さらに蓄積した余分な水分は排泄されます。
尿にも汗にも毒素は含まれているので、施術後にはお肌のクスミが抜け肌色は数段とトーンが上がります。
体内に浸透したオイルが、老廃物をはがれやすくするため、排便もスムーズになってきます。
入浴を欠かさないことも、老廃物の排泄を高める効果をUPしてくれます。
さら湯ではなく、重曹や岩塩をいれれば、デトックス効果と疲労回復効果を得ることが出来ます。
このように毒素を排泄しやすい体に導くためのオイルマッサージは、サロンでお受けいただくのが効果的ですが、自宅でセルフマッサージを地道に続けるだけでも効果は必ず出ます。
オイルを使い、ヘッドマッサージ→耳のマッサージ→足裏とふくらはぎのマッサージの手順で行います。
ヘッドは頭頂部に、大匙一杯程度のオイルを一度に置いて軽く手のひらで叩き込みます。
トントントンと軽くリズミカルに。
それから指先を使って、頭蓋骨の中にまで浸透させるようなイメージで擦りこんでください。
ぐりぐりと揉み回すのではなく、擦りこんでください。
頭頂部から側頭部、後頭部・・・それが済んだら耳を揉むようにマッサージしましょう。耳の後ろも念入りに。
次に足裏に、オイルを擦りこんでいきましょう。
あぐらをかくようなスタイルで行うと楽ですね。
足裏~甲、そして足首をしっかりマッサージし、ふくらはぎまで。
足首からふくらはぎの筋肉の下までの部分をしっかり上下に揉み解しましょう。
そして筋肉の部分はつまむように揉み解し、ひざ裏は優しく流すような感じで行ってください。
前の部分も骨に沿って上下にマッサージしますが、握りこぶしにして行うと手も疲れません。
足の甲は骨に沿って指の方に流すように行ってください。
指も表裏、丁寧にマッサージしましょう。
毎日の日課にして合計で30分も行うだけで、ポカポカしてきますしスッキリとしてきます。
【夏から秋へヴァータを安定させる美味しいレシピ】
ヴァータが増えやすくなる季節ですが、まだ夏の名残りで陽射しに暑さも感じてしまうこの頃。
新鮮な野菜や果物のサラダは、一番最初に食べることで消化力を安定させてくれます。
ミニトマト、アボカド、桃(イチヂク・マンゴーなどでも)、モッツァレラチーズ(カッテージチーズ・リコッタチーズなど塩気のないもの)、バジル(チャービル・コリアンダー)、EXオリーブオイル、自然塩、ブラックペッパー。
これらを全部ボウルで和えるだけ!
果物は酸味の少ないものを、チーズは無塩のものを、オリーブオイルは出来るだけ美味しいものを、お塩も天然の美味しいものを使いましょう。
シンプルだけどヴァータの季節に向くサラダです。
血液を浄化する臓器である肝臓の機能を強化してくれるアボカドは、欠かせない素材です。
サヴァサナ SARA
(群馬県伊勢崎市のアーユルヴェーダ・サロン Cava sana「サヴァサナ」/facebook)
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(Cava sana「サヴァサナ」オンライン・ショップ)
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