新芽が顔を出し始めました。
春の芽吹きに生命のエネルギーを感じ、わくわくする今日この頃です。
が一方で、ぼーっとする、眠気が続くなど、心身にだるさ・重さを感じる方も多いですね。
アーユルヴェーダでは、寒い冬の間に、水と土のエネルギーをもつカパドーシャ(※1)が蓄積し、温かい春になると溶け出すといいます。
(※1)
Kapha(カパ)・・・細胞同士を結合し、身体の組織や構造を維持するエネルギーです。
重性・冷性・安定・粘性・湿性などの性質があります。
春の怠惰感、花粉症や鼻炎などによる目や鼻の不快感も、カパドーシャの乱れと関係があります。
アーユルヴェーダには、同じ性質のものは同じ性質のものを増やすという考えがあります。
カパが優勢な時に、眠気がとれないからお昼寝をする、だるいから家でごろごろする等の生活を続けると、カパが過剰になり心身がさらに重くだるくなってしまうことも・・・。
適度な運動や活動で、春を快適に過ごしましょう。
ヨーガは、今の自分と向き合うことで、身体の声を丁寧に感じていきます。
また季節や時間の性質を考慮して行なうことで、より心身のバランスを整えます。
一般的なヨーガの練習では、準備体操・アーサナ(ポーズ)・呼吸法・瞑想を組み込んで行ないますが、ここでは春におすすめのアーサナについて書きます。
春の心身のけだるさや停滞感を解消するためには、体全体を大きく使う力強いアーサナがおすすめです。
(準備体操で身体をほぐしてから行ないましょう。)
大地のエネルギーが全身をみなぎるようにイメージすると、呼吸も力強く、身体が活性化され内側から暖まります。
また、やる気がでないときは、うつむきがちな姿勢になっていることが多いものです。
冬の間、寒さから身を守るために、肩を内側にいれ背中を丸めていませんでしたか?
姿勢と気分には相互作用があります。
うつむきがちな姿勢を取り続けていると、気分もどんよりとしてきます。
胸を開くアーサナ(ポーズ)で、気分をすっきりと解放しましょう。
また、花粉症や鼻炎などによる不快な症状は、目・鼻・ノドなど胸から上に集中しています。
私は、花粉症歴約10年です。
以前は鼻炎症状も強く、特に春はこれらの症状がつらい時期でした。
なぜ春に不快さが増すのか。
アーユルヴェーダを学ぶことでなるほどと思うことが多いです。
アーユルヴェーダでは、それぞれのドーシャがからだの中で主座を持つと考えます。
カパは胸から鼻の領域に主座があるため、乱れるとこれらの症状が悪化するのです。
胸から上に位置するカパと関係の深いマルマを刺激するアーサナは、鼻詰まりなど粘液の不快な状態を緩和します。
「肩立ちのポーズ」
私は、アーユルヴェーダやマルマを意識する以前から、鼻が詰まってつらい時によくこのアーサナを行なっていました。
詰まりが緩和されることで全身のエネルギーの流れが良くなる感覚があります。
スワミ・シバナンダ師は、健康を維持する3つのアーサナのうちの一つに「肩立ちのポーズ」をあげています。
全身を活性化させ若返りも期待できるといわれます。
そしてこのアーサナは、カパと関連するアパスタンバ・マルマを刺激。
マルマを意識してアーサナを行なうことで、ヨーガの対症療法的な展開が可能になるそうです。
(マルマとヨガについては「秘伝マルマツボ刺激ヨーガ/伊藤武 著」に詳しく書かれています。)
※首に負荷のかかるポーズは間違って行なうと危険です。
※はじめはヨーガの先生の指導のもとで行うことをおすすめします。
※行なう前には十分な準備が必要です。
※いきおいで動かないでください。
※首を左右に動かすことは絶対に避けてください。
※ヨーガは、ながらで行なわずご自身と向き合って行ないましょう。
※どのアーサナも無理は禁物です、違和感を感じたらゆっくりと戻りましょう。
身体の調子は日々違います。
私たちの心身はいつでも、日々のお食事・季節・時間など、様々なものから影響を受けています。
今のご自分の心身の状態をよく見つめ、バランスを整えることで、より健康的に幸せになりたいですね。
ガネーシャ・アーユルヴェーダ専門サロン ブラフ・ヤヨイ
(ガネーシャ アーユルヴェーダ専門サロン)
http://ganesha-ayur.com/