いつもお世話になっているシーターラーマさんのブログを担当されている「ひるま」さんは、毎年一年の半分をヨガを学ぶためにインド・リシケシで過ごされています。
また「ひるま」さんは、ヨガとは別に、インド・ケララ州における、身体に障がいのある人やカースト制度から外れた貧困層の人々を支援し、貧困の解消と自立を目指した、平和活動や国内・国際交流の場を提供しているNGO団体の活動にも参加されています。
今回、昨年末からのインド滞在において、活動のために1月上旬に訪れた現地ケララの日常生活の様子をレポートして頂きました。
ただいまケララエクスプレスです。
デリーとトリバンドラム間を走る急行列車。
私はトリバンドラムの手前で降りるけれど、ちょうど48時間、丸二日間乗り続けます。
この移動も24時間を超えると少し辛くなってくるので、少し高めだけれどエアコン付きの2段車両。
電源も十分に取れるし、広々としているのでゆっくりできます。
何といっても3,000キロを超える移動なので、少しずつ景色が変わり、出てくる食事の味も変わっていくのが本当に楽しい。
飛行機では決して味わえないこのゆったりとした旅が大好きです。
頭のところに電気がついてる車両は初めて。
夜でも周りを気にせずに本も読めます。
が、周りを気にするインドの方々は多くないので、あちこちからボリウッドヒッツが聴こえにぎやかです。
そして今日の朝食はさっそくウップマにワダ。
車内放送など一切ないので自分がどこにいるのかさっぱり分からないけれどもうすでに南の味。
とはいえ到着は4時間ほど遅れているようです。
でも4時間位ならインドでは定刻の内で、夜の間に遅れを取り戻していたりするのですが、この時間感覚は本当に不思議です。
3Gでは全く繋がらないけれど、2Gならどうにかネットも繋がります。
デリーでは贅沢にもハーゲンダッツまで食べてしまい、こうして発展しているたっぷりインドも堪能。
大きな駅では少しの間止まるので、ホームの端から端までウォーキングを。
外はもう暖かく、ケララが近づいています。
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(ケララレポート)
ケララではシーズ・インディアのトマスさんのお宅にお世話になります。
到着してすっかり気が抜けてしまった一日。
朝起きればチャイ、ぼーっとしているうちに奥様のサリーさんの絶品朝ごはん。
南インドのご飯はどれも大好きだけれど、今日はアッパムです。
お米とココナッツを水に浸しミキサーにかけ少し発酵したものを焼くパンケーキのようなもの。
お米が主食な南インドでは、お米を使ったいろいろな料理が楽しめます。
インドに来はじめの頃はケララを訪れていたので、やっぱりこの南の味に親しみを感じます。
ここでこんな風に過ごせるのはサリーさんのおかげです。
毎朝違った朝ごはんやおやつを出してくださり、昨日もとーってもおいしいジャックフルーツのおやつ。
熟れた果実をすりつぶし、カルダモンを加えシナモンの葉っぱに包んで蒸します。
家庭でなければ味わえないこの絶品おやつ。
昔は当たり前のように食されていたそうだけれど、手間がかかる故、なぜか忙しい現代は作る人々も少ないようです。
こんなにおいしいのに!
北ではお米は身体を冷やすから夜は食べないほうが良いというけれど、南インドは常に暑いので、このお米が主食となりいろんな風にアレンジされたお米料理を楽しんでいます。
お米と豆を水に浸しミキサーにかけ一晩発酵させたドーサはやっぱり格別。
暑い時間やそうでない時、日が沈んでから、その時々に合わせてラッシーやバターミルクなど、常に体調を気遣っていろんなものを出してくださいます。
まるで日々がアーユルヴェーダ。
一瞬一瞬をこうして幸せに、そして大切に過ごす智恵が、本当のアーユルヴェーダ(生命の科学)なのだと実感しています。
トマス家の庭には色々なものが生えていて、食材も庭に行けば何でもあります。
ジャックフルーツ、ココナッツ、ドラムスティック、パパイヤ、バナナなどなど。
体調に合わせ、気候に合わせ、旬の物をたくさん頂いています。
こんなのがお庭に。
このジャックフルーツはケララの特産。
ここでは60種類以上ものレシピがあり、種炒めは私の大好物。
もちろんハルワも。
ドラムスティックの葉っぱ、これとってもおいしい。
お米を焚いています。
もうガスが主流だけれど、トマス家でもまだまだお米はこうしてゆでるのです。
粒が大きく丸くて茶色い、ここで言われるブラウンライス。
栄養素が詰まっています。2時間かけ1度ゆで上げ、もう2時間ゆでます。
こうすることでコレステロールやスターチが減るのだそう。
野菜は洗い切って準備ができたら塩とターメリックを入れた水に30分ほど浸します。
こうすることで毒素が抜ける。
家庭ではこうして丁寧に愛情たっぷりご飯が作られているから、病気もせずに毎日幸せ。
ご飯、この後3回くらいおかわりをします。
食後、暑い時間はみなさんお昼寝をします。
本当に暑くなるので、休まざるを得ません。
私はお昼寝の習慣がどうにも馴染まず、昼寝をすると多分ヴァータがあがり、夜までだるくなってしまうので、皆さんがお休みの間にこうしていろいろと作業をしてます。
ところで、絵葉書はなんとただいま休止中。。。
シーズ・インディアはキリスト教のNGOでクリスマスにたくさんの注文が入り、なんと菩提樹の葉っぱがなくなってしまったというのです。
菩提樹はとても神聖な木なので、好き勝手に葉っぱを切り落とすことができません。
そして絵が描ける状態にするまでに、葉を腐らせ葉脈だけにし洗って乾かすととても時間がかかります。
それでも、おかげで女性たちも忙しい時期を過ごし、十分なお給料と共に生活も安定したよう。
今はクリスマスと新年、そして来るマカラ・サンクラーンティ(インドや東南アジアの国々でもお祝いされる盛大な収穫祭です。)に向け、ゆっくりとしているようです。
私が頂く絵葉書はただ今準備中です。
リトルブッダとガネーシャ様はたっぷり確保、あと、鳥やお花。
ただ、クリスマスを終えた関係で、キリスト教関連の絵柄はどうしても手に入れることができませんでした。
北インドに戻ったら、きちんとメールやお問い合わせのお返しなどさせて頂きたいと思っています。
もちろん絵葉書も。
すっかりこの南のゆるい時間の流れに馴染んでしまっているのですが、インド時間に負けずに頑張ります。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
Shanti Rupa ひるま
(Shanti Rupa)
http://shanti-rupa.com/
(アーユルヴェーダライフ|絵葉書(菩提樹の葉)のご紹介)
http://www.ayurvedalife.jp/about_seeds_india.html
(シーターラーマさん)
http://sitarama.jp/