夕方に聞こえる音が、蝉の声から鈴虫の声に変わってきて、夏も終盤だな~と感じる今日この頃です。
連日の猛暑から解放されて、湿度も下がり、大分過ごしやすくなってきました。
が、晩夏~初秋は、蓄積された夏の疲れが心身に表出しやすい時期です。
「身体が重い」「疲れがとれない」「やる気がでない」などの不調を感じる方も多いようです。
倦怠感、無気力、皮膚の輝きがなくなっている。
そんなときは「オージャス」が減少しているとき。
「オージャス」とは、生命の維持に欠かすことのできないエネルギーで、活力の素のことです。
「オージャス」が減少すると、心身ともにバランスが乱れ、身体の辛い症状がでてきたり、ココロもネガティブな感情に支配されやすくなります。
「オージャス」が増加すると、心身のバランスが整い、一人一人が持つその人本来の魅力が輝き出します。
体力が増し、病気にかかりにくく、肌もつやつやしてきます。
健康的で幸福感に満ちた状態になります。
「オージャスが増加することによって、喜び・滋養・体力が増す。」
(アシュターンガ・フルダヤ・サンヒター)
嬉しいことに、この「オージャス」は心がけしだいで高めることができるのです。
今回のコラムでは、私たちの健康に欠かせない「オージャス」を高めるために心がけたいことを書きたいと思います。
まずは、「オージャス」がどのように作られるのかについて書きます。
アーユルヴェーダでは、サプタ・ダートゥと呼ばれる身体を構成する7つの組織が説かれています。
7つの組織は、血漿・リンパ(Rasa)、血液(Rakta)、筋肉組織(Mamsa)、脂肪組織(Medas)、骨組織(Asthi)、骨髄組織・神経組織(Majja)、生殖組織(Sukra)です。
これら7つの組織は、体外から取り込まれた飲食物が、消化・代謝され、血漿→血液→と順々に作られていきます。
そして、すべてが作られた後に「オージャス」が生成されます。
つまり、飲食物が適切に消化・代謝されることによって、順番に身体の組織が形成され、最後にオージャスが生成されるのです。
アーユルヴェーダでは、「消化力が大切」とよくいいますが、しっかりと消化され代謝されることによって、オージャスが体内に生成されるのですね。
なので、口に入れる食べ物の質や食べ方、とっても大切です。
まずは、日々の食事に意識を向けてみませんか。
・純粋な質(サットヴァ)の食べ物(※)を頂きましょう。
※ギー、非加熱はちみつ、アーモンド、米、新鮮な果物や野菜など。
・ご自分の消化力に見合った量を食べましょう。次の食事が始まるときにはお腹がすいている量です。
・消化しやすく五感が喜ぶお食事を頂きましょう。
・よく噛んで、味わって頂きましょう。
サットヴァな食べ物とは・・・
「水分や脂肪が豊富で、生命力を増進し、身体を浄化、力と健康と幸福と歓喜を与える食べ物」
(「バガヴァッド・ギータ」より)
逆に、栄養の欠いた食事や、肉体の酷使、過度の心身へのストレスなどが「オージャス」を減少させます。
そして、その減少が体調不良へと繋がり悪循環へと陥ります。
ストレスを溜めっぱなしにせず、できるだけ優しく穏やかな状態をこころがけることもとても大切です。
日々を丁寧に過ごすこと、そしてココロを安定させるために、ヨガの実践もいいですね。
私たちの活力の素「オージャス」を高めて、活き活きとした毎日を楽しみましょう。
ガネーシャ・アーユルヴェーダ専門サロン ブラフ・ヤヨイ
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