予防医学、代替医療、生活の中の食事法(医食同源)・健康法(ヨガ・オイルマッサージ・瞑想など)で注目されるインド・スリランカ伝統医学アーユルヴェーダの情報サイト「アーユルヴェーダライフ」
アーユルヴェーダ・インド、スリランカ伝統医学|アーユルヴェーダライフ(Ayurveda Life)
「生命の科学」ともいわれるインド・スリランカ伝統医学アーユルヴェーダ。予防医学・代替医療にとどまらず、高度な生命哲学としても注目されています。アーユルヴェーダでは、食事法(医食同源)・健康法(ヨガ・瞑想)といった日常生活に関わる内容から、「生命」そのものについてまでが語られています。
アーユルヴェーダ・インタビュー「スデーシュ・クマール先生/Vaidyaratnam(アーユルヴェーダ医師)」
アーユルヴェーダ・インタビュー「スデーシュ・クマール先生/Vaidyaratnam(アーユルヴェーダ医師)」

今回のアーユルヴェーダ・インタビューはVaidyaratnamにて、医長・リサーチコーディネイター・コースディレクターをなさっている、スデーシュ・クマール先生にお話をうかがいました。

Vaidyaratnamは、1941年にケララのアーユルヴェーダ伝統医(ヴァイディア)によって興された医療施設であり、製薬会社やハーブ農園、大学等の運営も行っています。
コルカタやムンバイにも系列病院を持ち、古典に則った伝統的なアーユルヴェーダの診療を行っている団体です。

スデーシュ・クマール先生は、カルナータカ州に生まれ、Rajiv Gandhi University of Health Sciencesにてアーユルヴェーダ医師資格を取得、パンチャカルマや関節疾患を専門とされ、生活スタイル全般についてのアドバイスも行ってくださいます。

今回のインタビューはインド・ケララ州の現地ホスピタルにて行わせていただきました。


アーユルヴェーダについて


(インタビュアー)
まずはアーユルヴェーダについてお話をお聞かせいただけますか?

(スデーシュ先生)
アーユルヴェーダは古代ヴェーダの時代まで遡る、世界でも最も古い医学体系のうちの1つです。
長い歴史の中で様々な障害や問題に耐えながら、アーユルヴェーダは昔からずっと受け継がれ続け、その専門的な教えは数千年の間も変わることなく今に至ります。

過去数十年の間に、真の健康科学として世界中がアーユルヴェーダに注目するようになったのはとても興味深いことです。

アーユルヴェーダは、Ayu(生命)・身体・心・魂の4つが互いに連動し生命を構成している四次元生命体によって包括的に成り立っている、相同性および異種構造の理論に基づいています。
肉体は「土」「風」「水」「火」「空」の五大元素で構成されると考えられています。

アーユルヴェーダでは、日常生活におけるライフスタイルや食事療法、エコ、バイオバランスを取り戻すようなものまで様々な健康増進法、予防法、治療法を説いています。
アーユルヴェーダの古典書には、養生法、社会科学、予防医学、食習慣やユニークな治療法(浄化療法と緩和療法の定義に基づく療法)が記述されています。



インドにおけるアーユルヴェーダ診療

(インタビュアー)
アーユルヴェーダはどのような医療システムなのでしょう?
アーユルヴェーダ医としての体験談や患者さんへの治療についてお聞かせ下さい。

(スデーシュ先生)
アーユルヴェーダは主にハーブやミネラル(鉱物)の力を借りて治療を行うインドの医学です。
今日では、鉱物は精製過程を必要とするので、主にハーブが治療に使われます。

私は患者さんのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カファ)がどうなっているかを分析してから治療を行います。
緩和治療から始め、患者の年齢や体力と病気の進み具合を考慮して浄化療法(パンチャカルマ)を行います。

パンチャカルマとは、5つの行為(パンチャ=Pancha)・治療(カルマ=Karma)という意味で、5つの浄化法を指します。
具体的には、1. ヴァマナ=Vamana(催吐浄化法)、2. ヴィレチャナ=Virechana(下剤浄化療法)、3. バスティ=Vasti(浣腸療法)、4. ナスヤ=Nasya(点鼻療法) 、5. ラクタモークシャ(瀉血法)です。

パンチャカルマは、心身に蓄積された毒素やストレスを効率的に排出し、つまり本来の身体の機能をデトックス(体内から毒素や老廃物を取り除く)によって回復させて、トリ・ドーシャ(ピッタ・ヴァータ・カファの3つのドーシャ)のバランスを取り戻す治療方法です。
治療に要する日数は、急激な体調の変化による身体への負担を避ける意味でも10日~2週間程度で行われ、使用されるハーブも患者さんそれぞれの体質に合わせて調合します。



日本の皆さんへのメッセージ

(インタビュアー)
アーユルヴェーダを勉強し理解するために何かアドバイスをお願いします。

(スデーシュ先生)
アーユルヴェーダは、主に日常の養生法(ディナチャリア)や季節の養生法(リトゥチャリア)に基づいているので、医療という面は勿論ですが、人の生き方そのものについても語っていると言えます。

日本におけるアーユルヴェーダの実践は主にハーブに頼るところが大きいので、アーユルヴェーダの教育機関でまずアーユルヴェーダの基礎を学び理解し、その上でアーユルヴェーダの道に進もうと決心した時に良いアーユルヴェーダ大学を選んで、アーユルヴェーダ医療についてを学んでいくことが一番良いかと思います。


(インタビュアー)
貴重なお時間を頂いてありがとうございました。

(スデーシュ先生)
ありがとうございました。

(2013年ケララ・アーユルヴェーダ研修ツアー「Vaidyaratnam」)
今回の取材にご協力を頂きましたトラディショナル アーユルヴェーダジャパン様では、Vaidyaratnamへの「ケララ・アーユルヴェーダ研修ツアー」を催行されます。

【2013年ケララアーユルヴェーダ研修ツアー】
開講:2013年12月2日〜12月7日(6日間)
開講場所:インド・ケララ州トリシュール、Vaidyaratnam Ayurveda Foundation。
費用:TAJスクール生 85,000円/一般 90,000円。
(授業料、材料費、ヨガクラス、宿泊、食費、通訳代、認定書発行料が含まれます。)
催行人数:6名より(※9月25日現在催行が決定しております。)
申し込み受付:問い合わせフォームよりお申し込み下さい。申し込み用紙をメールもしくは郵送にてお送りいたします。
申込受付締切:2013年11月1日迄。

ツアーの詳細はこちらをご覧ください。
http://ayurveda-taj.com/492


(取材協力)
 トラディショナル アーユルヴェーダジャパン
 http://ayurveda-taj.com/

(Vaidyaratnamについて)

(Vaidyaratnam)
Vaidyaratnamは、1941年にケララのアーユルヴェーダ伝統医(ヴァイディア)によって興された医療施設であり、製薬会社やハーブ農園、大学等の運営も行っています。
コルカタやムンバイにも系列病院を持ち、古典に則った伝統的なアーユルヴェーダの診療を行っている団体です。

(Vaidyaratnam)
 http://www.vaidyaratnammooss.com/

(トラディショナル アーユルヴェーダジャパンについて)
Traditional Ayurveda Japan(トラディショナル アーユルヴェーダジャパン)では、アーユルヴェーダの本場、ケララのアーユルヴェーダ病院や薬局、またアーユルヴェーダ医科大学からのサポートを受け、ケララの伝統と実践を受け継いだセラピスト養成と、日本人のためのアーユルヴェーダセミナーやワークショップ、アーユルヴェーダサロン運営、ボランティア活動、講師・セラピスト派遣などをおこなっております。

(トラディショナル アーユルヴェーダジャパン)
 http://ayurveda-taj.com/
 神奈川県藤沢市辻堂新町1-2-23プリメロ湘南601
 TEL 0466-37-3307




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