ナンディンの神話 |
アーユルヴェーダライフ管理人 (2021年1月1日 8:00更新) |
2021年の干支は「丑(牛)」
インド・ヒンドゥー教において「牛」は特別な存在です。
ヒンドゥー教の最高神の一柱、シヴァ神の乗騎(乗り物)は「ナンディン」と呼ばれる牛。
ナンディンにはこのような神話があります。
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かつて、子供に恵まれなかったシラダという賢人は、シヴァ神に子供が授かるよう祈りました。
シラダの信仰の深さに喜んだシヴァ神は、シラダの願いに応え、ナンディンという赤ん坊を授けます。
ナンディンは文武に優れ、素晴らしい男の子に成長しますが、ある日訪れた聖人からナンディンは余命短い運命であることが告げられます。
失意に沈むシラダに、ナンディンは微笑みます。
「短い命を与えられるなら、神は長い命も与えることが出来るはずです。
信仰の深さを示した者に、神がどのような恩恵を与えるのか、お父さんが一番ご存知でしょう」
そしてナンディンは、ブヴァナ川に入り修行を始めます。
彼の厚い献身と熱心さに心を動かされたシヴァ神は、ナンディンの前に姿を現われざるを得なくなります。
「あなたの強い信仰心には私(最高神)も抗えない」
こうしてナンディンは最高神の守護者として、シヴァ神と共にあります。
ナンディンの神話は、私たちの純粋な想いは神をも動かすことを教えてくれます。
コロナ禍の折、私たち一人ひとりがこれまでにない環境の変化を迎えています。
当たり前のように出来ていたことが難しくなり、先行きの見通せない状況が長く続いています。
誰しもが不安にかられ、気持ちも沈みがちです。
でもそうした機会であればこそ、自分自身と向き合い、見失わず、本来の姿を想い続けることが大切になってくるように思います。
私たちそれぞれの前向きな想いこそが、私たちそれぞれが望む未来を創り出します。
2021年、新しい年を迎え、皆さんにとってより良い一年になりますことを心からお祈りしています。
新年明けましておめでとうございます。
アーユルヴェーダライフ、本年もよろしくお願い申し上げます。
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