ヴィシュヌ神(Vishnu)
(別名)
ナーラーヤナ、那羅延天など。
(概要)
ヒンドゥー教の3最高神の一人。
宇宙の維持を司る神とされ、青黒い肌と蓮華の様な眼、4本の腕にはそれぞれ「円盤」「法螺貝」「棍棒」「蓮華」を持った姿で表される。
またガルダ(金翅鳥)に乗って空を飛ぶ姿もよく知られている。
ヴィシュヌ神は、アヴァターラ(化身)と呼ばれる10の姿に変身して地上に現れるとされ、クリシュナ、ラーマなどが有名で、クリシュナは叙事詩「マハーバーラタ」で、ラーマは叙事詩「ラーマーヤナ」で語られている。
ヴィシュヌ神の「化身思想(アヴァターラ)」は特に有名であり、一般によく知られているのは「魚(マツヤ)」「亀(クールマ)」「猪(ヴァラーハ)」「人獅子(ヌリシンハ)」「矮人(ヴぁーマナ)」「斧を持ったラーマ(パラシュラーマ)」「ラーマ」「クリシュナ」「ブッダ」「カルキ」の10の化身である。
叙事詩のラーマ・クリシュナを化身とされていることでも、ヒンドゥー教におけるヴィシュヌ神信仰は大変盛んである。