ドゥルガー神(Durga)
(別名)
ヴィカラーラ(恐るべき者)、畢婆迦羅、毘羯羅(十二神将)、准胝観音など。
(概要)
ヒンドゥー教の女神の一人。その名は「近づき難い者」を意味する。
シヴァ神の暗黒面に対応する血と破壊・死の女神とされ、外見は優美で美しいが、実際は恐るべき戦いの女神である。
神話において、アスラ(魔神)と戦い苦戦したインドラ神が、シヴァ神・ヴィシュヌ神・ブラフマー神などの神々に応援を頼み、それに応じた神々の怒りの光からドゥルガー神は誕生したとされ、ドゥルガー神は神々の期待にこたえて戦い、アスラの王を倒したとされる。
手には三叉戟(シヴァ神)・円盤(クリシュナ神)・法螺貝(ヴァルナ神)・槍(アグニ神)・雷(インドラ神)・水瓶(ブラフマー神)を持ち、ライオン(ヒマヴァット神)に乗った姿であらわされる。
困難から人々を救う神としても崇拝され、インド・ベンガル地方では毎年10月頃にドゥルガー神を祝う祭「ドゥルガー・プージャ」が行われ、盛大に執り行われる。