西洋占星術では、12の星座は以下のような区分に分けられます。
ホロスコープの惑星や星座の配置から、これらの区分の組み合わせを読み解きながら、より深いリーディングを行っていきます。
二区分「ポラリティ」は、陽と陰という根本的なエネルギーを示します。
これは言葉の通り、外側と内側、男性と女性といったような二つの相対するものを表します。
三区分「モダリティ」は、エネルギーが動きや働きとしてどのように作用するかを示します。
基本的なエネルギーの働きは、始まりとしての「活動」、状態が維持される「不動」、そしてまた次の始まりへと変化していく「柔軟」です。
四区分「エレメント」は、エネルギーが形としてどのように現れるかを示しています。
世界を構成する4つの元素は「火」「地」「風」「水」です。
男性星座 | 女性星座 |
能動的、主体的、積極的 | 受動的、協調的、消極的 |
牡羊座 双子座 獅子座 天秤座 射手座 水瓶座 |
牡牛座 蟹座 乙女座 蠍座 山羊座 魚座 |
二区分は「ポラリティ」と呼ばれ、二つの相対する性質や特性を表します。
たとえば能動的か受動的か、積極的か消極的かといったような対立する性質です。
具体的には、男性星座は外の世界に対する関心が強いのに対して、女性星座は自らの内面に関心が向きやすくなります。
男性星座は外向の表現をすることが行動の基本にあるため、何事においてもお金や名声などの世俗的な外向きの動機付けから始める傾向があります。
一方で女性星座の場合は、生来の才能やインスピレーション、あるいは自分の好きなことをしたいといった欲求など、自身の内側から生まれる動機付けによって行動する傾向があります。
活動宮 | 不動宮 | 柔軟宮 |
牡羊座 蟹座 天秤座 山羊座 |
牡牛座 獅子座 蠍座 水瓶座 |
双子座 乙女座 射手座 魚座 |
三区分は「モダリティ」と呼ばれ、主にはそれぞれの行動パターンを表しています。
活動宮の星座は、それぞれ異なる季節の始まりを表しています。
牡羊座は春(春分)、蟹座は夏(夏至)、天秤座は秋(秋分)、そして山羊座は冬(冬至)といったように季節の始まりに位置しています。
そのためこれらの星座は創造的であり、ビジョンや実行力・モチベーションといった、物事を前に進める力を持っています。
夢や可能性ばかりを口にするのではなく、現実的で、起こした行動に対してお金と時間を費やすことでも知られます。
不動宮の星座は、それぞれの季節の中で終盤を表します。
活動宮が物事の始まりに惹かれる傾向なのに対し、不動宮は物事を完了させることに意識を向けていきます。
一度心に決めたら、それを実現させるまでは譲歩せず、目的を達成させるまでは決められたコースから決して動じません。
頑固な面がある一方、物事に取り組む姿勢は安定的で、穏やかな性格な持ち主であることも多いようです。
柔軟宮の星座は、季節の変わり目を表します。
流動的で順応性があるこれらの星座は、自ら新しいアイデアを生み出すことはもちろん、進んで環境の変化を受け入れるオープンな性質を持っています。
火 | 地 | 風 | 水 |
牡羊座 獅子座 射手座 |
牡牛座 乙女座 山羊座 |
双子座 天秤座 水瓶座 |
蟹座 蠍座 魚座 |
占星術においては、世界は4つの要素で構成されており、惑星や星々は宇宙の大きな秩序の中で特定の役割と目的を持っていると考えられています。
そして12星座もまた火・地・風・水の4つの要素に分類され、それぞれに3つの星座があり、その要素の基本的な性質を受け継いでいるとされています。
たとえば火の星座は大胆かつ勇敢で、創造的です。
ただし、燃え上がりすぎる火が、火の星座(牡羊座、獅子座、射手座)を短気な性格にさせることがあります。
地の星座(牡牛座、乙女座、山羊座)は落ち着きがあり堅実ですが、決まりきったことにこだわりすぎたり、物質的なものに執着しすぎたりします。
頑固で譲らないところもあります。
風の星座 (双子座、天秤座、水瓶座) はコミュニケーション能力が高く、鋭敏で知的ですが、空想や理論にふけりすぎる傾向があります。
水の星座 (蟹座、蠍座、魚座) は感情的で直感的で、そして潜在意識と深く繋がっています。
時に押し寄せる水のように、水の星座は大きな感情に圧倒されることもあります。