星座・サイン
ホロスコープ|黄道12宮の星座・サインたち

黄道12宮とは、地球から見て太陽が天空を通過する見かけの軌道、「黄道」に現れる12の星座を指しています。

これらの12の星座は牡羊座から始まり、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座の順で、天空を一周して並んでいます。

これらの星座が実際に黄道帯に占める領域はバラバラですが、占星術においては30度ずつに区切って割り当てています。

そして占星術ではこの区切られた領域を「サイン」と呼んでいます。

 

この12のサインは、私たちが人生の中で経験する12の象意を表しているとも占星術では考えます。

 

以下にそれぞれの星座の代表的な象意について、ポラリティ(二区分)・モダリティ(三区分)・エレメント(四区分)と合わせて紹介いたします。

 

牡羊座
ポラリティ(二区分) 男性星座
モダリティ(三区分) 活動宮
エレメント(四区分)

火元素

支配星

火星

 

キーワード

積極的、衝動的、エネルギッシュ、独立心、勇気、決断力、競争力、若々しさ、元気

牡羊座は黄道の最初の星座、牡羊座です。

季節は、(北半球では)春が始まる春分の日に始まります。

 

エネルギッシュで活気に満ち、若々しく、元気さに溢れています。

火元素であり男性星座の牡羊座は、外からの刺激を受けやすく、新しいアイデアやインスピレーションを追求します。

牡羊座は始まりの星座なので、何事も一番になるのが大好きです。

火星に支配されていることもあり、牡羊座はゲームも大好きで、競争や物事を追いかけることに夢中になります。

 

 

牡羊座
ポラリティ(二区分) 女性星座
モダリティ(三区分) 不動宮
エレメント(四区分)

地元素

支配星

金星

 

キーワード

忍耐強い、冷静、落ち着きのある、官能的、芸術的、勤勉、徹底的、実践的、冷静

牡牛座は最初の地元素の星座であり、不動の性質が強い星座です。

勤勉で忍耐強く、継続的な努力を通じて自分の願望を実現する能力を持っています。

 

行動は雄牛のように一見ゆったりと見えますが、物事を自分のペースで進められると、優れた持久力で歩み続けることで最後には他の人を追い越してしまいます。

一方で牡牛座の人は急かされることが大嫌いです。

牡牛座の人の取り組みは結果が出るまでしばらく時間がかかることもありますが、それが実現した時には、完璧な結果を迎えることが少なくありません。

 

 

双子座
ポラリティ(二区分) 男性星座
モダリティ(三区分) 柔軟宮
エレメント(四区分)

風元素

支配星

水星

 

キーワード

コミュニケーション、好奇心旺盛、知性、賢さ、優柔不断

双子座は黄道において最初の人間の星座であり、人間の知性と思考能力が私たちを動物から切り離していることを象徴しています。

 

水星を支配性に持つ双子座は、コミュニケーションに長け、言葉がどのように思考と行動を結びつけるのか理解します。

知性に溢れ、社交的で誰とでもコミュニケーションできる生来のスキルを持っています。

その一方で好奇心いっぱいの双子座は、その変わりやすい性質から飽きっぽく、注意力散漫になりがちです。

 

 

蟹座
ポラリティ(二区分) 女性星座
モダリティ(三区分) 活動宮
エレメント(四区分)

水元素

支配星

 

キーワード

保守的、母性、直観的、敏感、思いやりがある、想像力豊か、感情的

感情と直感を象徴する、黄道12宮における最初の水の星座です。

そして星座のシンボルである蟹のように、蟹座は内面の繊細さを守るために、硬い外殻で身を守ります。

本能的に自分と愛する人を守り、支配星の月に影響を受け母性に溢れ、それゆえ家族やグループを大切にします。

 

水元素の性質から、周りの人の感情やニーズを敏感に察知し共感する能力があり、組織のリーダーなどにも向いています。

伝統やルーツに愛着を持ちますが、それらに対して不必要に感傷的になる側面も持っています。

 

 

獅子座
ポラリティ(二区分) 男性星座
モダリティ(三区分) 不動宮
エレメント(四区分)

火元素

支配星

太陽

 

キーワード

創造的、活発、情熱的、高いプライド、多才

獅子座は太陽に支配される唯一の星座です。

太陽は私たちの生命力の象徴であり、生命創造の原動力です。

 

そのため獅子座は多産性を表し、子孫繁栄という生物学的な面だけでなく、仕事の上での製品開発や創造的なアイデア、そして音楽や絵画、詩といった芸術面など、ジャンルを問わず、多くを産み出す力を持っています。

 

また太陽は太陽系の中心にあり、他のすべての惑星はその周りを回転します。

これと同様に獅子座にも物事の中心という重みがあり、かつライオンはジャングルの王と言われるようにも、様々な分野でリーダーシップを発揮します。

もともと多くの友人と一緒にいることを好む獅子座は、友人や組織のコミュニティにおける良好な人間関係の構築にも長けています。

 

 

乙女座
ポラリティ(二区分) 女性星座
モダリティ(三区分) 柔軟宮
エレメント(四区分)

地元素

支配星

水星

 

キーワード

高い知性、完璧主義、実用的、コミュニケーション能力が高い、神経質

乙女座が表す季節は、夏の終わりの時期で、これはひとつの季節の変わり目を意味します。

夏から秋に、変化と変化のタイミングを迎えます。

 

そしてこの季節は、実った麦を穂から刈り取る季節でもあります。

そのため乙女座は、変化を識別し、適切な刈り取りを実現させるための分析力に優れています。

最大限の収穫を確実にするために、実った成果に細やかに気を配るなど、完璧主義の側面も現れます。

 

そしてその完璧主義を実現させるための努力を乙女座は惜しみません。

針の穴を通すような細かな作業でも、何度も何度も確認しながら作業を続ける根気の良さがあります。

反面、その細かさから何事に対しても批判的になる傾向になりがちです。

 

 

天秤座
ポラリティ(二区分) 男性星座
モダリティ(三区分) 活動宮
エレメント(四区分)

風元素

支配星

金星

 

キーワード

バランス感覚、社交的、芸術的、調和がとれている、知的、公平

天秤座は、黄道においては太陽が沈む西の空を象徴しています。

占星術的にみると、これは黄道の始まりである牡羊座が表す「自我の始まり」に対し、反対にある天秤座は個人としての成長の後に迎える「他者との一体」を意味します。

つまり天秤座のシンボルとしての天秤というだけでなく、位置的にも自分自身と周りの人との調和を表しています。

 

もちろんシンボルである天秤(バランス)が象徴するように、何事も両方の側面を見て、自分の考えに合わなくても常に反論を考慮します。

秤が一方に傾くことを敬遠し、物事が円滑に進むことを好む天秤座ですが、ひとたび秤が極端に傾くと、正反対に戻すためには極端な行動に出ることも否みません。

社交性があり友達も簡単に作ることができますが、バランスのためには公然と敵対することも平気です。

 

 

蠍座
ポラリティ(二区分) 女性星座
モダリティ(三区分) 不動宮
エレメント(四区分)

水元素

支配星

火星

 

キーワード

心理的、用心深い、欲望、嫉妬深い、秘密主義

すべての水の星座は、どこかとらえどころがなく、神秘的で、秘密主義である傾向があります。

水の性質は繊細で、物事の奥深く浸透します。

 

蠍座は不動宮の水の星座ですが、その水の性質は地下深い井戸の底に溜まる水によく似ています。

水の星座に共通する共感力から、他人の感情をより深く感じ取る蠍座は、その深さゆえに自らの感情をコントロール出来なくなることがあります。

蠍座が持つ心の底に秘めた様々な想いの深さは、他の星座にはないものがあります。

 

蠍座はひとりで内面にこもる印象がありますが、他者と共感するその性質は価値観を共有し、親密な関係を作ることも好みます。

 

 

射手座
ポラリティ(二区分) 男性星座
モダリティ(三区分) 柔軟宮
エレメント(四区分)

火元素

支配星

木星

 

キーワード

陽気、友好的、親切、心の広い、開放的、哲学的、傲慢

射手座のシンボルは、天に矢を放つケンタウロス(半人半獣)です。

これは人間が動物的な性質から抜け出し、より高い真実や知識を求めていることを象徴しています。

 

このケンタウロスは誠実な賢人として描かれることが多いですが、それゆえに射手座はグルや教師、または賢明なリーダーとしてのエネルギーを表し、真実や知識を共有し広める布教者・説法者としての面を持っています。

 

物事の本質を追求するその性質から、射手座には「境界」がなく、文化や思想が異なっても人間はすべて同じであるという根本的な真実を理解しています。

諸外国を旅して生活や文化を体験することは、射手座のエネルギーの生来の原動力となっています。

 

火の星座としての開放的で社交的な性格に加え、太陽系で最も大きな惑星である木星の支配を受け、実物より「大きな人物」とみられる面があります。

 

 

山羊座
ポラリティ(二区分) 女性星座
モダリティ(三区分) 活動宮
エレメント(四区分)

地元素

支配星

土星

 

キーワード

勤勉、現実的、決断力、献身的、判断力

冷たく乾燥している土星の支配を受ける山羊座は、その土星のエネルギーから冷静で落ち着いた性質を持っています。

物事を現実的にとらえられる山羊座は時間感覚にも優れ、物事の実現に要する時間を認識し理解しています。

自己投資の重要性も理解し、これらのスキルを合わせた高いビジネスセンスを持っています。

そうした背景から山羊座は一般的にキャリア志向で野心的なことが多いです。

 

山羊座のシンボルである山羊は、山羊が山を何度も何度も登り続けるイメージを呼び起こします。

活動宮であり地の星座でもある山羊座は、一生懸命働くことを恐れず、仕事をやり遂げるために努力を積み重ねることを惜しみません。

 

 

水瓶座
ポラリティ(二区分) 男性星座
モダリティ(三区分) 不動宮
エレメント(四区分)

風元素

支配星

土星

 

キーワード

先進的、奇抜、進歩的、独創的、革新的、反抗的

水瓶座は黄道における最後の風の星座であり、心と知性が最も発達した星座といわれます。

高い知性を持ち好奇心旺盛な水瓶座は、生来先進的で独創的な性質を持っています。

 

客観的に物事を見ることができますが、好奇心の旺盛さから一方の極端からもう一方の極端へと大きく揺れ動きます。

風の星座は本質的に社交的で友好的ですが、水瓶座は友人と一緒にいるのが大好きな反面、人間関係を客観的に見て距離を置くこともしばしばあります。

 

理想主義的な面もあり、既成概念にとらわれることを好まないことから、コミュニティの中で良くも悪くも衝突が起きる場面も少なくありません。

しかし物事を前に進める上では、水瓶座のこうしたエネルギーが求められる事実も否めません。

 

 

魚座
ポラリティ(二区分) 女性星座
モダリティ(三区分) 柔軟宮
エレメント(四区分)

水元素

支配星

木星

 

キーワード

芸術的、共感力、感情的、理想主義、現実逃避

魚座は黄道12宮の最後の星座であるため、その性質にはすべての星座の要素が少しずつ含まれています。

 

魚座は柔軟宮の水の星座であり、柔軟性とは境界があいまいで、水は限りなく広がる海というイメージを思い起こさせます。

海とは私たち全員が生まれ、そしてまた戻ってくる根本の世界です。

これらが魚座の本質であり、魚座は物理的な現実の向こう側にある限りない世界全体を生来理解しています。

 

それゆえ物理的な現実の中にいることには苦痛を感じることも少なくないようです。

魚座はその夢想的な性格により、物事において現実よりも可能性に重きを置くことにとらわれることがあります。

 

 

 

ハウス
ハウスについて

占星術におけるハウスは、人間関係、お金、死、借金、子供など、人生のあらゆる分野、また全ての人の人生経験における普遍的なテーマを示しています。

ホロスコープのハウスを読み解くと、人生におけるテーマやイベントがどのような形で、どこに現れるかがわかるようになります。

 

ある人のホロスコープに個人の財産をしめす第2ハウスに多くの惑星がある場合、お金や物質的な富が人生における重要なテーマである可能性がわかります。

しかしこうしたハウスが示してくれるテーマは特定の領域に現れますが、テーマがどこに現れているかだけでなく、なぜそこに現れているのかを理解するためにも、ハウスのより深い意味を理解していく必要があります。

 

以下は占星術のハウスについて、それぞれのテーマを説明しています。

 

第1ハウス 自分自身、個性、体質、人格、外見

 

(第1ハウスの説明)

自分自身が自らをどのような人物としていきたいか。

行動パターンや外見的な特徴など。

他者から見てどう映るのか。

 

第2ハウス お金、収入・資産、価値観、才能・資質、所有物

 

(第2ハウスの説明)

個人の財産や所有物について。

価値観や自己評価。

 

第3ハウス 兄弟・姉妹、友人関係、教育・知性、乗り物・短い旅行

 

(第3ハウスの説明)

人間関係の構築、コミュニケーション。

初等教育や生まれつきの知性について。

 

第4ハウス 家族、ルーツ、家庭環境、両親(母親)、故郷、遺伝

 

(第4ハウスの説明)

家族や両親、家庭環境。

自らのルーツや故郷、心理的基盤など。

 

第5ハウス 恋愛、子供、娯楽・ギャンブル、創造性

 

(第5ハウスの説明)

子供や孫、生命力について。

人生の楽しみや娯楽の嗜好など。

 

第6ハウス 仕事、労働・雇用、部下、健康・病気、ペット

 

(第6ハウスの説明)

健康や病気、怪我について。

日々の習慣、周囲の環境など。

 

第7ハウス 結婚、パートナー、人間関係

 

(第7ハウスの説明)

結婚や人生のパートナーについて。

1対1の人間関係、他者を通して自分をみること。

 

第8ハウス 遺産・相続、スピリチュアル、性

 

(第8ハウスの説明)

親族からの遺産・相続について。

様々な人間関係からの個人的な変化、スピリチュアルへの関心など。

 

第9ハウス 旅行、外国、高等教育、思想・哲学

 

(第9ハウスの説明)

海外など遠い地域への旅行、異なる環境(外国など)における人々との関わりなど。

専門性の高い分野での教育、哲学的な思想や考え方の傾向。

 

第10ハウス 人生における目標、天職、社会的地位・役割、名声・権威

 

(第10ハウスの説明)

社会的な地位や立場、社会との関わりのなかでの役割や権威など。

人生における目標や使命、天職について。

 

第11ハウス 友人・グループ、ネットワーク、コミュニティ、夢・希望

 

(第11ハウスの説明)

人生における目標や使命の中での人間関係の関わり。

夢や希望、願望の実現について。

 

第12ハウス 潜在意識、直観、秘密、カルマ、終末期

 

(第12ハウスの説明)

自らの内面に向き合うフェーズ、秘めた過去や想いなど。

潜在意識や無意識な思考パターン。